先日近隣施設の方とスライドプリンタの運用に関する相談があり、これから新規導入を検討している方もおられると思いますので、スライドプリンタの機器申請を行う際の機器申請の考え方を紹介させていただきます
スライドプリンタとは
スライドプリンタとはスライドガラスのフロスト(番号とか書くザラザラしたところ)部分に標本番号などの患者情報を印刷するプリンタシステムです。スライドプリンタを導入する事で、番号の記入やラベル貼り付け作業がなくなる事で、スライドグラスへの番号の書き間違えやラベルの貼り間違いが起こりにくくなり、医療安全の担保に繋がります。また記入する手間が省けるため省力化にも繋がります
スライドプリンタ導入のデメリット
スライドプリンタですが、幾分かデメリットも存在します。
・機器導入コスト
・システムとの接続
・印字用のリボン代
・機器の修理代
印字用のリボン代に関してはシールを貼らなくて済むため、ある程度は相殺できますが、減価償却は考えて行く必要があります。また病理部門システムからの出力が必要となりますので、システム会社に接続依頼を行う必要もあり、またそれに際しての接続費用を確認する必要があります。また過去にWEBであった技師会の研修会で聞いたのですが、異なる患者のスライドが出力されるシステム会社絵があるらしのでオンラインテストは入念に行う必要があります
スライドプリンタ導入における注意点
スライドプリンタの導入はあくまでもスライドへの記入ミスやラベルの貼り間違いが激減するだけです。切片の載せ間違えは無くなりませんし、薄切ごと染色後の面の確認は継続して必要となります。また手動出力の際の出力ミスも結構ありがちとなりますので注意が必要です。またカッセットのQRを読ませる順番にも注意が必要です。先に読ませ切ったけど、後で切り直す際に、プリンタ内部で未出力のスライドが残って間違ったスライドを使う可能性があります。切り終えた後に印字した方が安全です。スライドプリンタ機器整備申請書作成時における注意事項
申請において設置台数を決める必要があります。考え方として・ミクロトームの台数1台につきプリンタ1台
・プリンタ1台につきシステム端末1台
・切り出しエリアと細胞診処理エリアに1台
・使用するスライドの種類1つにつきマガジンが1つ
切り出し室と染色室が離れている場合はそれぞれの部屋に置いた方がいいです
機器更新の場合は古いフロフトプリンターを廃棄せずに切り出し室に移設し使うのも一考です(壊れたら廃棄する予定で闇で稼働させる)。切り出し室や細胞診処理エリアにあると迅速診の時もラベルを貼らなくて済みますのでかなり楽です
また見積もり依頼時にはパソコンとの接続も必要になりますので部門システムのライセンス料金と接続費用の確認が必要と思います。新規作成の場合に注意すべき点となりますが、スライドプリンタはあくまでも書き間違いとラベルの貼り間違いを無くすためのものです。スライドプリンタ導入による医療安全の確保はカセットプリンターのQRを読ませることで、検体のトレーサビリティの確保ができます。新規申請時はカセットプリンターとスライドプリンターをセットで申請する事をお勧めします
申請に際しては、過去に起きた病理検体の取り違えによる訴訟金額を調べ、購入する事で訴訟を回避できるため必要とする申請書を作成し、調達部門と交渉すると良いと思います。過去に起きた病理組織検査の検体取り違えの賠償金額と導入コストを天秤にかけ、また医療安全担当責任者み巻き込んで調達できるよう、調達部を囲い込むと良いです。こうする事で万が一事故が起きた場合の一部責任を、訴えていたのに購入に動かなかった調達部や経営陣に対して責任転嫁できます




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