二級臨床検査士資格試験(血液学)出題情報と試験対策方法

2020年4月29日水曜日

血液学的検査 資格取得情報 情報

t f B! P L
臨床検査技師のスキルアップとして資格取得を上司から勧められると思います

実際病院勤務の場合、新採用時の翌年から受験することが出来る資格として
・緊急検査士
・二級臨床検査士
・細胞検査士
等があり血液検査業務に従事している場合、認定血液検査技師資格試験受験までに最低でも3年は要しますので
早いうちに資格を取得したい方々から2級臨床検査士試験は人気を博しております

二級臨床検査士とは

そもそも二級臨床検査士とは
臨床検査技師が検査技術の理論を理解するとともに
日常の検査に必 要な基本的知識と技術を有していることを判定する”事を目的としており
具体的には、次のいずれかの科目の検査について、所定の資格認定試験を行っております

・微生物学(寄生虫学を含む)
・病理学
・臨床化学
・血液学
・免疫血清学
・循環生理学
・神経生理学
・呼吸生理学
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二級臨床検査士受験資格

受験資格は、以下のとおりとされます
2級臨床検査士 臨床検査技師国家試験に合格し、すでに登録を終えて臨床検査技師の資格を有する者

二級臨床検査士資格試験 合格率

試験自体は西日本と東日本で試験が行われます

2019年(第106回)血液学  合格率 

 東  60.7%
 西  59.7%  

2018年(第105回)血液学   合格率 

 東  68.0%
 西  66.4%

おおよそ試験の合格率は6割程度です
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二級臨床検査士資格試験(血液学)資格取得までの流れ


資格申請から資格取得まで10か月程度の日時を要します

次受付登録(12月)

1次受付結果報告(1月) 

試験 (7月くらい)

合否通知書送付(9月)

試験合格者は認定証発行手数料を納付(9月)

認定証送付(10月)

二級臨床検査士資格試験(血液学)の試験内容

二級臨床検査士資格試験(血液学)では実技試験と筆記試験が行われます
内容を把握しておくと対策が立てやすいので記載しておきます

実技試験の内容

1.採血手技ならびに血液塗抹標本作成と染色
2.血球計数検査
3.血球形態検査
4.凝固線溶検査
実技試験に際しては、適宜口頭試問を行うことにより技術と知識の正確性を判定する”とされています

1.採血手技ならびに血液塗抹標本作成と染色

採血に関して


・2人一組になり、シュミレータを装着してお互いに患者、採血者役になり、普段通りの行をします。
・患者確認を実施してください。また何本か採血管がおいてあります。
・針は、真空管と、シリンジと、どちらでも好きな方を選べます。

・採血では、採血の手技、採血した検体にフィブリンの析出や溶血の有無がチェックされ
標本作製時は、塗抹が適切かどうかをチェックされます
その後、末梢血液標本を作製し、染色をします。

血液塗抹標本作成と染色に関して

・普通染色は、メイグリュンワルド・ギムザ染色とライト・ギムザ染色のどちらか一方を選択することができ
・メイ-ギムザ、ライト-ギムザどちらでも構いません。
・何種類かのpHの緩衝液が置いてあるので、リン酸BufferのpHを間違ったものを使用しないように注意してください。
・普段通りに染色をします。染めている間に一人ずつ口頭試問をします

2.血球計数検査

・血算を自動で測り(WBCは測れないように調整されています)そこからMCV、MCH、MCHCの計算を、計算機を用いて算出します。
・用意されているチュルク液で血液を希釈し、計算盤でWBC数を算定します。
・ヘマトクリット値を、読み取り表から換算します。この時ミクロヘマトクリット管での遠心回転数と時間も覚えておいた方がいいです
・昔はメランジュールでしたがマイクロピペットが使用可能らしいです
・計算板は、希釈液の量が適切かどうかを確認されます
・ミクロヘマトクリットは、予め毛細管で遠心後の検体の値を読むだけです

3.血球形態検査に関して

抹消血からマルクまでの写真を見せられ細胞名・疾患を答えます
全35問出題され、30問は細胞名を答え、5問は疾患名を答えます。
・1回目、30問は1問40秒、5問は60秒
・2回目、30問は1問20秒、5問は30秒
スクリーン映写されます。骨髄細胞も出題され誤字脱字、ひらがなは減点対象となります
写真問題は骨髄芽球をリンパ球と書くと間違いなく不合格だと思います。
実技試験は、試験官の方が何人かおれらるのですが、少しづつ聞かれる内容が異おります

4.凝固線溶検査に関して

・凝固は、PTの手振りです。実技試験は毎年ほぼ同じでPTの手振りはINRを含めてしっかり理解しておくこ事が重要です。
APTTの試薬等も置いてありますので、焦って使用しないように注意する事が重要です

口頭質問に関して

実技が一通り終わってからの口頭試問がなされます
凝固の口頭試問は色々聞かれるようです

採血、標本作成、染色に関する口頭試問

・採血時の採血管の順番(凝固と生化学、どちらを先に採るか?)
・生体内の抗凝固作用をもつものとその作用機序
・ヘパリン採血をした血液の標本はどのような染色性を示すか?
・アルカリホスファターゼ染色の臨床的意義
・染色の時アルカリフォスファターゼ染色低値の時高値の時
・エステラーゼ染色の臨床的意義
・血算のあとにMCHCが異常高値の時の対処について記述式があります

血液塗抹標本作製と染色

染色の手技や時間を質問されたり、染まり具合を顕微鏡下でチェックされました。
計算盤を使ってWBCの算定、血球項数の計算、Ht値の読み取り検査値からいえること

血球形態検査の口頭試問

抹消血からマルクまでの写真を見せられて、疾患とその関連について質問されたような気がします。

凝固検査後の口頭試問

・PTの報告する方法はどのような方法があるか?
・PT秒、%、比、INRのことです
・ICを発症したとき、凝固検査値と血算、生化学データはどうなるか?など
・PTの時ミキシングテストの事とか延長したらどうなるか?
・DICの正式名称と、英語での正式名称、臨床的意義を聞かれます
・ループスアンチコアグラントのミキシングテストについての曲線、臨床的意義
・線溶系の機序、INRや標準物質について、特殊染色の意義について

試験で持参可能なもの

・タイマー、 ストップォッチ、電卓、手袋の持込みは可能です

実技試験で評価されるポイント

・総括評価では 全ての部門について十分な成績を得た者を合格と判定する。 
・実技試験では全ての被験者あるいは検体は感染性がある可能性を否定できないとの見地に立ち取り扱いには十分な注意を払うこと。血球算定ではマイクロピペットを使用する。 
・当日は血液塗抹標本を作製するための引きガラスは各自の使い慣れたものを持参する。
・PTの測定で、2回測定します。失敗したり、自信がなければ3回目も許可されますが、減点対象となるそうです。

合否の判定基準

合否の判定は、筆記・血算・染色・画像・凝固の5つの分野でそれぞれに優・良・可・不可の判定が付きます
不可がなければ合格ですが1つでも不可が付くと不合格になってしまいます。
合格は実技、筆記全ての6割なのですか?
分野ごと6割です。1つでも不可があれば、他が優でも不合格だと思います。

試験対策の勉強方法

受験者は血液学の学術的知識ならびに検査技術を習熟しておく必要があります
筆記についてはもう少し後に【検査と技術】に掲載されると思うのでそちらを見た方がいいと思います。

筆記試験の勉強方法

「検査と技術」に掲載されている過去の問題を5年分くらいを勉強すれば大丈夫です
筆記は検査と技術の過去問、スタンダード血液学で勉強したら大丈夫です
とにかく過去問を解いておけば大丈夫です

実技試験の勉強方法

採血もありますので”採血法ガイドライン”は確認しておくに越したことはないでしょう
20枚ぐらい末梢血の画像、マルクの画像を答えて、残り5枚で画像を見て疾患を答える問題になります
血液形態学のアトラスを見ておかれることをお勧めします。

同学院の実技の本はあるので再確認しておくと良いでしょう

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さいごに

二級臨床検査士資格試験(血液学)は筆記や実技試験もあり非常に大変な資格試験です
ポイントを抑えることで対策は立てやすくなります
おススメの教材などを記載しておりますので参考にしていただければ幸いです

是非とも二級臨床検査士資格試験(血液学)合格に向けて頑張ってください

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