認定輸血技師資格試験対策と勉強法

2018年11月22日木曜日

血液学的検査 資格取得情報 輸血検査

t f B! P L

認定輸血技師とは?


輸血は移植の一種と考えられているように、種々の副作用・合併症を伴い輸血治療を行うには深い知識、的確な判断力と技術が要求されます。


輸血に関する正しい知識と的確な輸血検査により輸血の安全性の向上に寄与することのできる技師として多くの認定輸血検査技師が全国で活躍しています。(日本輸血細胞治療学会HPより引用)

認定輸血技師受験資格

資格試験受験のためには下記の要件を満たすことが重用です
1)臨床検査技師
2)申請時において以下のいずれかの学会会員歴が通算3年以上であること。
①日本輸血・細胞治療学会
②日本臨床衛生検査技師会
③日本臨床検査医学会
※ただし、認定時は①および②の会員であることが必要。
3)申請時で技師免許取得後、以下の検査業務経験を有すること。
①輸血検査歴3年以上
②他の検査歴も含めて満5年以上
※5年間で、輸血関連の活動により、50単位以上取得していなければならない。
4)受験申請にあたって所属長の了解を得ていること。


認定輸血技師受験料


受験申請に伴う費用は、申請料(15,000 円)、研修料(12,000 円)、一次試験料
(10,000円)、二次試験料(10,000円)、登録料(20,000円)とかなり高いですな


認定輸血技師資格取得までの流れ


認定し輸血技師資格取得までの流れは下記のようになります
受験申請
3日間の指定施設での研修(病院2日、血液センター1日)
2日間の合同研修会・一次試験(筆記試験)
一次試験結果通知
二次試験(実技試験)

認定輸血技師筆記試験内容

Ⅰ認定輸血検査技師制度7 血清蛋白質の型
Ⅱ輸血医学の歴史8 精度管理
Ⅲ基礎医学9 検査者の安全管理
1 遺伝学10 検査者の教育
2 生化学Ⅴ血液製剤(自己血を含む)の適応と管理、供給
3 生理学1 輸血用血液
4 免疫学2 血漿分画製剤
5 血液学3 人工血液
Ⅳ輸血検査と精度管理4 自己血
1 血液型と検査法5 病院内血液製剤体制供給
2 不規則抗体と検査法Ⅵ輸血療法
3 交差適合試験Ⅶ輸血副作用とリスクマネジメント
4 HLAⅧ血液事業
5 顆粒球Ⅸ倫理的問題
6 血小板Ⅹ輸血に関する法制度と指針


実技試験内容

1)血液型検査(ABO、Rh血液型)80分
2)赤血球抗体解離同定80分
3)カラム凝集法80分


おすすめの教材

・スタンダード輸血検査テキスト
・新輸血検査の実際(通称 黒本)
・「輸血療法の実施に関する指針」及び「血液製剤の使用指針」
・日本輸血・細胞治療学会HPの各指針/ガイドライン



さいごに


一次試験、二次試験ともに合格しないといけません。二次試験は、一次試験合格者のみ受験できます。一次試験、二次試験での血液型判定の不正解者、及び不規則抗体検査で抗原表から存在する可能性の高い抗体を正しく選択できない者、交差適合試験の不正解者は不合格となる。また、二次試験において全ての科目で合格点に達しない場合は不合格となります。

受験までかなり労力を要しますし、試験も体力を要します。最新の情報を得るためにも積極的に研修会に参加したほうが良いでしょう。患者さんの為になる安全な輸血のためにも是非とも資格取得を目指して頑張ってください

このブログを検索

QooQ