医療情報基礎知識検定に合格しましたのでこれから受験する方のために勉強方法とオススメ教材を紹介します

2021年7月21日水曜日

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医療情報基礎知識検定に合格しましたのでこれから受験する方のために勉強方法とオススメ教材を紹介します

部門システムや電子カルテ更新に何度か携わったことがあり、自分の力量不足を感じたこともありIT関連の勉強をどこかのタイミングでしたいと考えておりました。

長年至らずにおりましたが、コロナ禍で学会とかも無くなり、時間的余裕も出来たため今回受験にかぎつけることができました。

コンピュータやシステム、IT関連の勉強したいと思っている臨床検査技師の方に役立てるよう本資格試験を受けるメリットや魅力を紹介させていただきます

医療情報基礎知識検定とは

そもそも医療情報基礎知識検定は何ぞや?と思われるかもしれませんが、医療情報技師育成部会HPにその意義の記載がありましたので記載させていただきます

“「医療情報基礎知識検定試験」は、医療情報を扱う人々が共通にもっておくべき基礎的な知識を検定するものです。 

本検定試験は、合否判定を行って資格を与えるのではなく、受検者が自身の知識レベルを客観的に評価する機会を提供することを目的としています。

業務として医療情報システムを使うことがある方、患者情報・健康情報等の処理に携わる方には、ぜひ受検をお勧めいたします。”


要するに医療情報関連を取扱う上での基礎的な力量を有しているかどうかを証明する検定です

更に上位資格である医療情報技師を目指したいならステップアップして受験しても良いと思います

医療情報基礎知識検定 試験方法

四者択一の問題80問、マークシート方式で解答。試験時間は90分です

医療情報基礎知識検定 受験資格

受験資格は特に問わないらしいです 

医療情報基礎知識検定 試験費用

5,000円(消費税込)

たったの5000円で力量の評価が得られるのって凄くないですか?

医療情報基礎知識検定 合格率

得点率75%(80問中60問の正解)

合格者には合格証を発行してくれます


大体ここ10年程は受験された方のうち60%~70%のかたが合格されています

臨床検査技師の自分が医療情報基礎知識検定合格までに購入した教材

先ずは試験を受けるために頭の中にインプットする必要があり書籍が必要となります

合格したいならと言う必ず下記に紹介する書籍を入手してください

・医療情報の基礎知識 改訂第2版 

 第15回~20回医療情報基礎知識検定試験問題付(南江堂)

第4版医療情報サブノート(篠原出版新社)

・医療情報基礎用語集第1版(医療情報技師育成部会)

資格試験自体はこの三冊さえあれば普通に受かります

医療情報の基礎知識 改訂第2版 

第15回~20回医療情報基礎知識検定試験問題付(南江堂)

内容的には医療情報の教科書的な書籍です。この書籍ですが5年分の過去問が記載されておりますので、優先順位的には最も高いです。受験を意識するなら買うべき一冊です。

第4版医療情報サブノート(篠原出版新社)

こちらも医療情報関連の教科書的な書籍です。先に紹介した医療情報の基礎知識よりか現場的な内容が多い気がします

医療情報の基礎知識と第4版医療情報サブノートのどちらを購入したらよいか?と聞かれたら過去問が付随していますので

私は医療情報の基礎知識の方をお勧めします

医療情報基礎用語集第1版(医療情報技師育成部会)

おそらく過去問を解いていくと一度知識の詰め込み(丸暗記)が必要になり、用語集が欲しくなると思います

自作やお金を支払って購入する必要はなく用語集は医療情報技師育成部会が発行している物をインストールして入手してください

https://www.hcit-office.jp/hcit/entry/elRi_entrypage.php

登録には氏名やメールアドレスが必要となります


登録後数日してから用語集は入手できます

注意してほしいのは、公開期限がありますので登録完了のお知らせが来たら速やかにインストールしてください

医療情報基礎知識検定 試験に出る範囲

医療情報を扱う人が誰でも共通に持っておくべき、以下の領域の基礎知識を問われます。

 1.医療制度と医療関連法規

 2.病院業務と病院の運営管理

 3.医療情報の特性と医療の情報倫理

 4.コンピュータの基礎

 5.情報システムの基盤技術

 6.医療情報システムの構成と機能

 7.医療情報の標準化と活用

試験出やすいと思う用語

試験勉強をしていて出やすいと思う用語です

・保険の請求先と種類

・病院会計原則に関して(BS、PL、CFに関して)

・紹介率、逆紹介率、病床回転率、病床利用率

・カルテなどの保存年数に関して

・病院の部門とその業務内容(臨床検査技師は何するか等)

・応召義務のある職業

・刑法で守秘義務のある職業

・人口動態統計に関して

・インシデントに関して(SHELL分析、4M4E分析、ハインリッヒの法則)

・個人情報保護法とOECD8原則

・ビット数の計算

・コンピュータの構成

・記録方法に関して

・文字コードなどの言語に関して

・電子署名に関して

・トランザクション

・病院情報システムの特性

・ウィルス対策などのセキュリテイ

・統計(4分位、有意差検定)

この辺は良く出題されています。詳しくは用語集に記載されていますので受験される方は確認しておいてください

臨床検査技師の自分が医療情報基礎知識検定合格までに行った勉強法


臨床検査技師の自分が医療情報基礎知識検定合格までに行った事ですが

受験者の募集があってからの二か月間勉強しました。申し込み後書籍の購入と、用語集の入手を行い先ずは医療情報の基礎知識に記載される一番古い年度の過去問を回答しました。

これは分からないところを知るためです

試験の範囲内で特に出来の悪いところは

 4.コンピュータの基礎

 5.情報システムの基盤技術

 6.医療情報システムの構成と機能

職業柄可能な日常業務で遭遇するところは余裕でしたが、情報技術的なところは案の定苦手でしたので、その辺の理解を深める事から始めました

理解してから用語集の丸暗記を行ってから、医療情報の基礎知識に記載される過去問を解くと暗記、書籍を読むことを繰り返しました

この勉強方法で72点/(80問)、90%の正答率で無事合格することが出来ました

医療情報基礎知識検定の感想と受けるべき理由

医療情報基礎知識検定を合格したことで就職に有利となるか?といえば、学生さんでしたら多少は有利に働くかもしれませんが、細胞診や超音波、輸血認定と比べると有利には働きません。本資格よりかは診療情報管理士の方が有利に働くと思います。

現場ではエコーや骨髄を見れる人、細胞検査士の方が労働力として重宝されますし、現場の検査技師はシステムの重要性は薄々気づいている方はおりますが、それはごく一握りです。

私がこの試験を勧める理由ですが検査技師を生業とした場合、係長(主任?主査?)クラスになった場合や担当人数の少ない施設に勤務した場合、検査システムや病理システムと言った部門システム、検査関連のオーダリングシステムの管理を任されます。臨床検査技師の業務は専門性の高い資格に関しては、細胞検査士、超音波検査士などの技能認定を得ることでその力量は担保されます。しかし医療情報関連のシステム系の力量はどうでしょうか?ほとんど誰も教わっていないし、技能系の勉強ばかりで疎かになっていることが多いと思います。しかも今の子供達って学校でプログラミングとかやってますので、10年後はそう言った子供たちが新入社員としてやって来ます。その時にシステムに疎くてバカにされるのも腹が立ちませんか?そういう意味でも早めにやっておいた方が良いです。

転職してもローテーションで別部署に行ってもシステムを用いることが必然となってます。つまりシステム関連の知識は仕事をする上での必要な知識です。本資格試験を受けることで仕事に必要な知識を習得している証明にもなります。年配の方はワードとかエクセルもそんなには使いこなせてませんので、この辺も詳しいと非常に重宝されますので勉強してても損はないです。

また本試験はシステム以外の病院的な事も含まれていますので、とても勉強になります。

システムの勉強をしたい方はもちろん部門システム管理になりかしらの形で携わる医療職の気になった方は受けるべきですし、知識を得るいい機会ですので、是非とも受験してみてください。

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