臨床検査技師をしていると、人間関係やめんどくさい仕事により転職しようと思う時が一度はあります。僕自身は転職して臨床検査技師(参考 転職して臨床検査技師になる方法)になりましたので、周囲の目も怖いため転職するのを憚られております。

そもそも何故臨床検査技師を辞めようと思うのでしょうか?仕事の向き不向きや、それぞれの事情が影響されます。

こんな人は臨床検査技師に向いていない

・マルチタスクが嫌いな人
・汚いものが嫌いな人
・雑な人


臨床検査技師は血液や尿、糞便や人の臓器を取り扱いますし、病理解剖もあります。数日間保管していた血液サンプルを廃棄するときの匂いは結構きついです。この時ばかりは「なんでこの仕事をしてるのだろう?」と自問自答してしまいます。また現在の検体検査室は自動分析装置を何台も同時に稼働させ、測定前工程、分析、メンテナンス、精度管理、結果報告を行わなければなりません。同時にいくつもの仕事が捌けないといけませんし、精度管理や機器メンテナンスは雑・いい加減な管理では正確なデータが提供する事ができません。特に病理業務や輸血業務だと患者さんに致命的な被害を及ぼします。


転職を考える原因


臨床検査技師勤務を辞めたり転職したりする理由は人それぞれですが、ざっくり言えば下記の様な物が殆どでしょう。
・仕事が向いてない
・残業が多い
・人間関係
・スキルアップのため
・体調不良
・介護や結婚の都合のため

病院検査室勤務の際の最大の盲点は、人間関係です。大手病院や大学病院などは症例数や論文発表はありますが、担当する技師の力量でほぼ決まります。就職や転職する際は論文検索サイトで探しておいた方が良いですが、盲点としては学科発表ばかりやっていて他の業務や、仕事が遅い人もゴマンとおります。また狭い検査室の中で「井の中の蛙」となっている技師さんも居て、働かない人・仕事のできない人の下に新採用時に着いた時はもう最悪です。ずっとその様な技師の下にいるくらいならそんな検査室勤務はさっさと見限った方が良いです。

臨床検査技師が転職する場合、他の医療職に移る方法と他の施設に移る方法があります。

他の医療職に移る方法

他のサイトでは医療事務の通信教育を進めておりますが、私個人としては「診療情報管理士」です。両方とも通信教育で資格取得が可能となります。資格取得費用としては
・医療事務 49000円
・診療情報管理士 100000円

医療事務も資格としては仕事が多いですが、診療情報管理士も大手病院の求人は多いです。診療情報管理士は1年ほどの教育で資格取得が出来、転職でなくても臨床検査技師の業務で活かすことはできます。

転職サイトオススメ

臨床検査技師向けの転職サイトもいくつか存在します



indeed

・各県 臨床検査技師会HP求人情報

・専門学会の求人情報

転職サイトは給料が表示されているので分かりやすく親切です。サイトへの登録だけでなく、希望施設の方へのコネクション作りも重要だったりします。

別の医療施設に移るには


症例のない施設に勤務されている方か大手施設に勤務されることを希望される場合は、病院や運営母体のHPをマメに確認しておくことが重要です。また技師会や専門学会などでその施設の方とコネクションを作っておくのも1つの手です。また超音波検査士や細胞検査士、認定輸血技師の求人は比較的多いのですので何らかの認定資格は取得する事が転職への第一歩となります。(参考 認定資格オススメ

実際に県職の元同僚は辞めて大手病院へと転職した方が居ます。彼らに聞いた話だと給料自体は下がったみたいですが、転勤などが無くなったので、出費は減ったとのことです。採用三年目の人は逆に増えたという場合もありました。


若干の収入ダウンはあるかもしれませんが、場所によっては夜勤が増えたりもしますので、働きやすい職場を探していい職場があったら転職してください。

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