国際細胞検査士資格試験予想問題(過去問)

2023年4月8日土曜日

キャリア形成 細胞検査士試験情報 資格取得情報 病理・細胞診 臨床検査技師の日常

t f B! P L
国際細胞検査士試験の筆記試験のノートを友人からいただきましたので記載しておきます。予想問題集として使用してください。答えは無かったので各自調べておいてください。参考程度に使用してください。

1)クラミジアのおよそのライフサイクルは?

   a) 24hrs

   b)46hrs

   c)40hrs

   d) 52hrs

   e) 72hrs

2)    Gardnerella Varinalisの古い呼び名は?

   a)      Bacillus Varinalis

   b)      Trichomonas Varinalis

   c)       Carinebacterium Varinalis

   d)      Candida crusel

   e)      Chlamydia irachomatis

3)少量長期のestrogen療法を受けていた閉経後患者の最も示しそうなcell patternは?

  a)      ほとんど表層と中層細胞少し

  b)      中層、表層細胞が半分程度

  c)       中層、旁基底細胞が半分程度

  d)      ほとんど、中層細胞

  e)      ほとんど、旁基底細胞

4)以下の中で図のcell patternに合わない状態は?

  a)      正常妊娠に対するエストロゲン投与

  b)      28日サイクルの13日目

  c)       閉経後、エストロゲン少量長期投与患者

  d)      長期エストロゲン治療患者へのプロゲステロン投与

5)M.I.は以下のどのような形で表現されるか

  a) 無核細胞:IMT:BT

  b) 好塩基球:好酸球

  c) PBT:IMT:ST

  d) 無核細胞:ST:IMT:PBT

6)羊水中の神経稜細胞(neural crest cell)の出現は何を示すか?

  a) 神経管開放

  b) 未熟状態の羊膜破壊

  c) 羊水塞栓

  d) 成熟(追熟)

  e) Chorio ca

7)以下の微生物が妊娠中の母体のスメアにみられたとき、分娩時に命取りになるような恐れの最も強い母体からの感染は?

  a) カンジダ

  b) クラミジア

  c) ヘモフィルス

  d) パピローマ ウイルス

  e) ヘルペス タイプⅡ

8)以下の妊娠併発症でもっとも高率で母体の致死率となるものは?

  a) 流産

  b) 羊水塞栓

  c) 迫熟

  d) 羊膜破壊

  e) 未熟

9)HPVの頚部感染が引き起こす細胞変化で、以下の変化と似ていないものは?

  a) Mild-Moderate dysplasia

  b) Severe dysplasia - CIS

  c) 角化型Sq cell ca.

  d)角化 or 表層化

  e) EC adeno ca.

10)HPV感染の診断において以下の所見で、その基準とならないものは?

  a) koilocytosis

  b) 小型、単離、異角化細胞

  c) オレンジ好性の大集塊

  d) 2核-多核成熟細胞

  e) 成熟扁平上皮

11)HPV感染の50~60%において、以下の方法による組織切片で診断がなされるか?

  a) PAS

  b) ペルオキシターゼ-抗ペルオキシターゼ反応

  c) ゴモリのメセナミン銀染色

  d) マッソンのトリクローム染色

  e) Gridley. s フクシン染色

12)真の核膜は顕微鏡下で_ _ _?と描かれる

  a) 核外領域の中でヘマト好性の膜様構造物

  b) クロマチンの枠の外側の輪郭

  c) 核と胞体間のわずかなエオジン好性の線で、細く見分け難い

  d) 核をとりまく濃いリング

 13)泡沫状、青緑色で豊富な細胞質、核は偏在でそら豆状の核縁不整、明庭のある細胞は何を強く示唆するか?

  a) マクロファージ

  b) 分泌細胞

  c) PBT

  d) 悪性細胞

  e) 化生細胞

14)癌と修復反応を区別する大きな細胞診断的所見は?

  a) 異常細胞の合胞状配列

  b) 単離の異常細胞が出現しないこと

  c) 多数の巨大核小体の出現

  d) 異常細胞のシート状配列

  e) 胞体の扁平上皮分化のある異常集塊

15)頚部の過角化、錯角化は以下のどれを伴わないか?

  a) 扁平上皮癌

  b) 子宮脱

  c) dysplasia

  d) CIS

  e) 扁平上皮化生

16)CISのintermediate typeの前駆段階は? 

  a) 多形性(角化型)dysplasia

   b) Atypical reserve cell hyperplasia (dysplasia)

  c) 未熟、化生上皮のdysplasia

  d) 成熟、化生上皮のdysplasia

  e) 頚部上皮内の新生物、GI

17)CISとdysplasiaを鑑別する最も重要な項目は以下のどれか?

  a) 好酸性の小さな核小体の存在

  b) 異常細胞の合胞性配列

  c) 微細顆粒と均等分布のクロマチンパターン

  d) 30%以上のN/C比

  e) 孤立した異常細胞の高い割合

18)5~10年で無治療のdysplasiaからCISに進行するおおよその割合は?

  a) 5~10%         d) 20~30%

  b) 70~80%         e) 90~100%

  c) 45~55%

19)移行帯(SCJ)から起こる前癌病変の頻度は?

  a) 10%     c) 50%

  b) 25%     d) 90%

20)Keratinizing cancerから得られる特異的な細胞像は次のどれか?

  a) 巨大核小体

  b) 有尾細胞

  c) 分裂像

  d) 均一な大きさの細胞

  e) 上記以外

21)腫瘍性背景に適当な文章は?

  a) 高頻度で起こる細胞分裂に伴うもの

  b) 宿主反応に反映する

  c) 宿主組織の破壊の結果

  d) 前癌と進行性癌とも両方に観察される

  e) 頸癌のすべての臨床段階ではっきり区別される

22)デスモゾームの破壊により起こる変化は?

  a) 肥大核

  b) クロマチンの増量した核

  c) 腫大した核小体

  d) 孤立細胞の存在

  e) 細胞集塊の存在

23)頚部の微小浸潤癌由来の異常細胞について適当な語句は?

  a) 核小体は普通小さくmicronuclealiといわれている

  b) 核は正常中層細胞の核のおよそ5倍

  c) 核小体はすべての異常細胞に見られる

  d) 不均等分布のクロマチンはすべての異常細胞に見られる

  e) 異常細胞はCIS細胞の2倍の大きさである

24)最も大きい異常扁平上皮細胞はどの病変由来か?

  a) Mild dysplasia

  b) Severe dysplasia

  c) CIS

  e) Microinvasion

  f) 浸潤癌

25)不均等で粗顆粒状のクロマチン分布を示す核は?

  a) 修復

  b) Dysplasia

  c) CIS

  d) Microinvasion

  e) 浸潤癌

26)子宮内膜吸引において正常内膜細胞と高分化腺癌の間で診断上の重要なクライテリアの違いはどれか?

  a) chromatinのclearing

  b) chromatinの増量

  c) 多形性

  d) chromatinの辺縁凝集

  e) 核の増大

27)子宮内膜吸引において腺腫様増殖症からの内膜細胞でよく見られる形態学的特長は?

  a) 単離細胞

  b) 核chromatinの増量

  c) chromatinのclearing

  d) 密な細胞集塊

  e) 巨大核小体

28)多核細胞は何に関連して見られるか?

  a) 組織修復

   b) severe dysplasia

  c) レーザー反応

  d) ウイルス感染

  e) 転移腫瘍

29)45歳以上の無症状の婦人において子宮体部の潜在癌の頻度はおおよそどの位か?

  a) 1:1000    b) 3:1000

  c) 6:1000    d) 10:1000

30)異型腺腫増殖症(AEH)由来の内膜細胞で不適当なものはどれか?

  a) いくつかの細胞の中にNuclear clearingが見られる

  b) いくつかの細胞の中に微小核小体が見られる

  c) 核は正常なものより軽度にクロマチンの増量が見られる

  d) 好塩基性の細胞質

  e) 細胞は通常孤立している

31)正常な内膜細胞の最も適当な語句はどれか?

  a) 細胞はエオジン好性、濃く染色され、空砲を持つ

  b) 自然に剥離した内膜細胞において、線毛が見られる

  c) 核は正常な中層細胞の核の大きさに匹敵する

  d) 標本中の、細胞の大きさは正常頚部腺細胞の大きさに匹敵する

  e) 細胞質縁ははっきりしている

32)内膜腺癌G1の特徴的所見は?

  a) 核chromatinの増量

  b) 細胞の増大

  c) 核小体の腫大

  d) 細胞配列の乱れ

  e) Cell ballの存在

33)小型の組織球は以下のどの状態に伴って出現するか?

  a) Grade 4 のEM adeno Ca.

  b) Clear cell Ca.

  c) EM へのCa meta

  d) Grade 1 のEM adeno Ca.

  e) Papillary EM Ca.

34)Cell ballは以下のどの状態にしばしば見られるか?

  a) Grade 1 EM Ca.

  b) 未分化EM Ca.

  c) papillary EM Ca.

  d) 頚部と体部Ca.

  e) 分泌型EM adeno Ca.

35)以下のどの年齢層においてEM Ca.の頻度の増加が見られるか?

  a) 20-30歳

  b) 30-50歳

  c) 50-70歳

  d) 79-90歳

  e) 上記のどれでもない

36)EM Caの増加に関連する優勢因子は

  a) 肥満

  b) 外因性エストロゲン

  c) 経口避妊薬

  d) 糖尿病

  e) 上記のどれでもない

37)EM CaのどのTypeがアメリカよりも日本で一般的で あると報告されているか

   a) Adenoacanthoma

   b) Adeno-squamous Ca.

   c) Adeno Ca.

   d) Clear cell Ca.

   e) Secretory Adeno Ca.

38)閉経期の婦人のV. C. E. スメアにおいてEM病変の存在の 警告にならないものはどれか

  a) 血液と白血球

  b) 異角化を伴う萎縮性膣炎

  c) 高エストロゲン効果と小型組織球

  d) 単核、多核、の組織球

  e) 形質細胞と肥満細胞

39)EM採取法は以下のどの発見に最も役立つか

  a) IUD装着婦人

  b) 中間期出血患者

  c) 無月経患者

  d) EM Ca.のhigh risk患者のスクリーニング

  e) すべての閉経婦人のスクリーニング

40)子宮頸部で以下の肉腫のうち、悪性細胞がもっとも普通に見られるのは

  a) 平滑筋肉腫

  b) ブドウ状肉腫

  c) 体部間質肉腫

  d) 癌肉腫

  e) 混合肉腫

41)MMT由来の悪性細胞は以下のどれと間違う可能性があるか?

  a) 子宮頚部のAdeno-squamous cell Ca.

  b) 絨毛癌

  c) 体部のAdeno-squamous cell Ca.

  d) 非メラニン産生メラノーマ

  e) 胞状奇胎

42)以下のうちで頚部と膣のSquamous cell Ca.の両方に出現しないのは?

  a) 核の大型化

  b) 大型核小体がみられる

  c) クロマチンの増量

  d) 細胞集塊の出現

  e) クロマチンの変化

43)子宮頚部より膣により多く見られるものは以下のうちどれか?

   a) Sq-Cell Ca.

   b) CIS

   c) Keratinizing Ca.

   d) Adeno Ca.

   e) Metastatic Ca.

44)アデノーシスを伴う18歳女子にもっとも出現する細胞は?

  a) 円柱上皮と化生細胞

  b) 化生上皮細胞

  c) 粘液を含有する円柱上皮細胞

  d) 無核扁平上皮細胞

  e) 管状内膜細胞

45)癌と紛らわしい肺の変化を誘発する薬は?

   a) Cycloposphamide

   b) Adriamycin

   c) Buslfan

   d) Tetoracyclin

46)肺よりも肺以外の臓器の癌が呼吸器において、以下の細胞変化を誘発するか?

  a) 扁平上皮細胞の大型化

  b) 基底細胞増生

  c) 気管支細胞の多核化

  d) 線毛の消失

47)Blastmyces dermatitidisはCocciodes-iooitidesと以下のどの所見で鑑別するか?

  a) 出芽

  b) 菌糸

  c) 被包形態

  d) 栄養型

  e) 貪食

48)以下のどの呼吸器からの検体にPneumonicystis cariniiが最も検出されやすいか?

  a) 喀痰

  b) 気管吸引

  c) 気管支洗浄液

  d) 気管支ブラシ

  e) 経皮的針生検

49)アスペルギルスとムコールの鑑別点とならないのは次のうちどれか?

  a) 隔膜区分

  b) 分枝

  c) 菌糸の径

  d) 出芽

  e) 胞子型

50)X-ray occult lung Caは?

  a) 肺の下葉に最もしばしば出現する

  b) Cell typeのひとつであろう

  c) 気管支内または実質内に存在する

  d) 気管支ファイバースコープによってつきとめる

  e) 肺癌の最も一般的な型である

51)喀痰標本中に次のものが見られた場合におそらく、In Situ Sq-Cell Ca.と診断できる事項はどれか?

  a) 巨大核小体を有する扁平上皮癌

  b) 巨大腫瘍塊と孤立癌細胞

  c) 扁平上皮系の異型細胞と孤立性癌細胞の混在

  d) 扁平上皮系の有尾細胞と線維状細胞の混在

  e) 活動性を示す呼吸器系細胞と異型化生細胞

52)気管支の腺房型腺癌の細胞学的特徴として最も適当なものは次のうちどれか?

  a) クロマチンの増量

  b) 胞体内空胞

  c) 核圧排像

  d) 中心性の大型核小体

  e) 多核化

53)文献による呼吸器からの細胞診標本において肺の転移性癌は何%診断可能か?

  a) 10%未満

  b) 10~20%

  c) 50%

  d) 75%

  e) 80%

54)小細胞癌と基底細胞増生の鑑別の中で最も役に立つ細胞学的特徴はどれか?

  a) クロマチン増量

  b) 壊死を伴う結合性の低下

  c) 核圧排像

  d) 核小体

  e) N/C比の変化

55)気管支ブラシ標本において中心性に位置する核小体を見つけたらいずれを考えるか?

  a) カルチノイド

  b) 腺癌

  c) 肺胞上皮癌

  d) 扁平上皮癌

  e) 小細胞癌(中間型)

56)気管支ブラシによる小細胞癌の細胞像を表しているのは 次のうちどれか?

  a) 細胞の結合性(木目込細工像)

  b) 孤立細胞

  c) クロマチン不均等分布

  d) 細胞の大小不同

  e) 核型不製

57)尿路のウイルス感染において、癌類似変化を示すものは どれか?

   a) Herpes virus

   b) Cytomegalo virus

   c) Human polyoma virus

   d) Adeno virus

58)尿沈渣において癌類似の細胞変化の原因となりうる薬剤は次のうちどれか?

   a) Teracyclin

   b) Mitorosourea

   c) mitomycin 

   d) Cyclophosphamide

59)尿路下部に肉眼的に見えない病変がある場合、尿沈渣中に癌細胞が見られるのはどんな場合か?

  a) non-papillary C.I.S

  b) 手技の誤り

  c) 腎癌

  d) metastatic carcinoma

60)高分化型(Grade I)の乳頭状腫瘍細胞に関して正しいものはどれか?

  a) 尿の細胞から診断することはできない

  b) 尿路上皮の細胞集塊の存在から診断

  c) 2.5cmを超える腫瘍を発見した場合これを疑う

  d) 自然尿中に尿路上皮の細胞集塊を見つけることは、それを

   示唆するが診断はできない

61)顕微鏡下で脳脊髄液中に次の細胞(活動性リンパ球、形質細胞、単球)が見られるとき、最も考えられる疾患を選べ

  a) 転移性乳癌

  b) 多発性骨髄腫

  c) 多発性硬化症

  d) ウイルス性髄膜炎

  e) 結核症

62)脳脊髄液細胞診中Adenocarcinomaと最も間違えやすいのはどれか?

  a) 多発性膠芽腫

  b) 神経芽細胞腫

  c) 神経鞘腫

  d) 脳室上衣腫

  e) 乏突起膠細胞腫

63)消化器系において、癌と良性上皮異型(例えば胃潰瘍など)との診断に最も助けとなる細胞所見は次のうちどれか?

  a) 粗大クロマチンを伴う核肥大

  b) クロマチン凝集を伴う核肥大

  c) 多数の目立つ核小体を伴う核肥大

  d) クロマチン不均等分布と核縁不整

  e) 組織片の出現

64)肝の針生検において次の転移性腫瘍で核小体の目立たないものはどれか?

  a) カルチノイド

  b) 乳腺の導管癌

  c) 肺の小細胞癌

  d) インシュリノーマ

  e) リンパ腫

65)消化器細胞診で、ブラシや洗浄で出現しにくいものは?

  a) 食堂の扁平上皮癌

  b) 胃の腺腫

  c) 胃のリンパ腫

  d) 結腸の腺癌

  e) カルチノイド

66)1950年より吸引生検で貢献してきた公共機関はどれか?

  a) New Yorkの記念病院

  b) RichmondにあるVirginia医科大学

  c) Sweden StockholmのKarolinska institute

  d) Metherlands lundの医科大学

  e) イギリス ロンドンのRoyal free Hospital

67)吸引生検におけるRomanovsky染色の利点はどれか?

  a) 正確なクロマチン濃度

  b) 間質や粘液物質の異染性

  c) 赤い明瞭な核小体の識別

  d) 上皮細胞とリンパ系のものとの鑑別

  e) DNAの定量

68)細い針の吸引生検を行うのに大切なことはどれか?

  a) サンプルをみんな注射器に吸引する

  b) スライド全体にできる限り薄く作る

  c) 針を抜く前に注射器の真空をとく

  d) サンプルを作成するときに針とスライド表面を離す

  e) 湿固定でもその前に空気乾燥する

69)甲状腺の吸引生検で正確な診断がつけ難いものはどれか?

  a) 橋本病とOuervains thyroiditis(亜急性甲状腺炎)

  b) 乳頭癌と濾胞癌

  c) 濾胞腺腫と濾胞癌

  d) Non-Hodgkin Lymphomaと慢性リンパ急性甲状腺炎

  e) 髄様癌と、濾胞癌

70)甲状腺の腺腫様結節吸引に由来する細胞集団の一般的な特徴でないものは?

  a) ヘモジデリン貪食

  b) 多量のコロイド

  c) 核内空胞

  d) 浸出性赤血球

  e)  均一な濾胞細胞の増殖性集合

71)乳癌における細胞学的な良性の基準は?

  a) 二つの離れた細胞集団

  b) 双極裸核

  c) よく保存された胞体を有する円形核

  d) 間質断片

  e) 多層性結合集団

72)乳腺吸引で適当なものはどれか?

  a) 乳癌由来のがん細胞は、単離性でも集塊でもよく保存された胞体を持つ

  b) 良性の乳腺病変由来細胞の核小体は明瞭ではない

  c) 豊富な細胞量は悪性の基準となりうる

  d) 細胞のシート状集団の出現は乳腺症の典型である

  e) aとd

73)乳腺病変において最も誤診の多いものはどれか?

  a) 線維腺腫

  b) 硬化性腺腫症

  c) 浸潤性導管癌

  d) 脂肪壊死

  e) 妊娠と授乳期

74)通常一般病院の吸引生検で最も頻繁にある軟部組織の腫瘍は?

  a) 原発性軟部肉腫

  b) 感染性肉芽腫症

  c) 癌の転移

  d) 悪性皮膚リンパ腫

  e) 良性軟部腫瘍

75)吸引生検スメアを処理するのに重要なことは?

  a) 一枚のスライド上に資料のすべてを置くこと

  b) 試料が小さな範囲に限局するようにスメアを処理すること

  c) スメアの処理のすべてを空気乾燥すること

  d) スメアの処理のいくつかを50%アルコールで固定

  e) 試料のすべてを生食中に入れること

76)軟部組織において吸引生検で転移性癌の診断の根拠となるものは?

  a) 多数の腫瘍細胞の存在

  b) スメアの背景

  c) 原発癌との形態学的類似性

  d) 細胞質の濃さ(厚さ)

  e) 顕著な核小体の存在

77)前立腺の吸引生検において骨盤内のどの隣接臓器の細胞が癌診断上Falsu-positiveを起こしやすいか?

  a) 膀胱

  b) 副睾丸

  c) 睾丸

  d) 精嚢腺

  e) 輸精管

78)どんな細胞パターンが高分化前立腺癌の診断に対して最も役立つか?

  a) 小さな円形核を持った、シート状の前立腺細胞

  b) 小腺房状の前立腺細胞

  c) 旁神経間隙に浸潤している前立腺細胞

  d) 細胞質に赤い顆粒を持ったシート状の前立腺細胞

  e) 大きく 単離性で 奇怪な多形性の前立腺細胞

79)針穿刺生検材料において前立腺癌と膀胱癌は( )で区別できる

  a) ムチカルミン染色の利用

  b) 細胞の大きさと核形態の差異

  c) 砂粒体の有無

  d) 酵素抗体法によるCEAの検出

  e) 酸ホスファターゼ染色

80)新鮮な喀痰の細胞診標本作成について正しいものは?

  a) 薄く水っぽい部分を選ぶ

  b) 数枚の乾燥標本を作る

  c) 組織片や血液の部分を選ぶ

  d) 標本は50%アルコールで固定する

  e) 2枚のスライドグラスで強くすり合わせる

81)気管支擦過による細胞診材料について正しいものは?

  a) 特異的炎症の診断のためには価値がない

  b) 空気乾燥すべきである

  c ) saccomanno法により攪拌すべきである

  d) 全面がスリガラスであるスライドガラスを使用する

  e) スライドガラス上で強くブラシをこすりつける

82)異型円柱上皮細胞を良性と判定すべき最もよい指標は?

  a) 多核

  b) 細胞質中の大きな単一空胞

  c) 線毛と刷子縁

  d) 大きな不整核

  e) 明瞭な顆粒状クロマチン

83)腺癌と混同されやすい気管支上皮細胞の特異な増生は?

  a) creola body

  b) 砂粒体

  c) Michaelis-Gutmann body

  d) Pap body

  e) アショフ小体

84)気管支洗浄液中にリンパ球が見られるときは?

  a) 核の形態がよく保たれていることを示す

  b) 燕麦細胞癌を混同してはならない

  c) 細気管支の正常リンパ節より剥離した

  d) 特異的な炎症の指標となる

  e) 細胞どうしの関連がない

85)単純性庖疹が気道にみられるときは?

  a) 子宮膣部のと待つ中に見られる変化と全く異なる変化が見られる

  b) 感染した細胞には常に明瞭な封入体が見られる

  c) 封入体にクロマチンの付着が見られる

  d) 感染した細胞は周囲にクロマチンの付着のある不透明

   すりガラス状 灰色の核がみられる

  e)封入体周囲に不整 明瞭なhaloがみられる

86)以下の呼吸器系標本の病因的真菌の組み合わせのうち特殊染色を施さなくても鑑別できるものは?

  a) クリプトコッカスとヒストプラズマ

  b) ブラストマイシスとクリプトコッカス

  c) CoccidioidesとPneumocystis

  d) ブラストマイセスとヒストプラズマ

  e) ヒストプラズマとPneumocystis

87)気道からの細胞診標本を Papanicolau染色したときの  ブラストマイセスの特徴は?

  a) オレンジ好染の厚いカプセル

  b) 多数の芽胞が嚢胞内でみられる

  c) 果実状の頭部がみられる

  d) メセナミン銀染色が必要である

  e) 広い底辺を示す芽胞のカプセルは屈折率が高い

88)アスペルギルスが呼吸器系の細胞診標本にみられるときは?

  a) 肺原発の感染を意味する

  b) 多くの気管支の変性細胞を伴う

  c) 45°の角度を持った枝と厚い隔壁を持った菌糸をみる

  d) 反応性の異型肺胞上皮を伴う

  e) 扁平上皮化生を伴うことはない

89)喀痰中の角化扁平上皮癌の特徴でないものは?

  a) オレンジ好染性の細胞質

  b) 細胞質中に屈折率の高い線がみられる

  c) 不整 大きな核小体

  d) クロマチンの濃縮した不整な核

   e) squamous ghosts

90)扁平上皮癌細胞は低分化になるほど・・・

  a) 細胞質のオレンジ好染性が増加する

  b) ほとんどの腫瘍細胞に核小体がみられる

  c) 腫瘍細胞の細胞質の好塩基性が増加する

  d) 腫瘍細胞の重積性 集塊性がみられる

  e) 腫瘍細胞の細胞膜の二重性が少なくなる

91)大細胞性未分化癌の特徴でないものは?

  a) ほとんどの細胞に大きな単一空胞がみられる

  b) 粗菓粒状の核クロマチンをみる

  c) N/C比は大きい

  d) 顕著な核小体を見るものが多い

  e) 腫瘍細胞周囲に壊死物質がみられる

92)燕麦細胞癌は新鮮な喀痰とサコマノ法による標本中では以下のどの差異がみられる?

  a) 新鮮な喀痰中では細胞の好酸性が強い

  b) 顕著な壊死物質が新鮮な喀痰中に見られる

  c) サコマノ法による標本では顕著な核小体がみられる

  d) 新鮮な喀痰中では核の形態がよく保たれている

  e) 新鮮な喀痰中では細胞形の不整が強い

93)燕麦細胞癌の細胞形の大きさに差異がみられることと関係あるものは?

  a) 腫瘍の広がり

  b) 細胞診材料の採取方法

  c) 組織球の存在

  d) 炎症の存在

  e) 標本の固定方法

94)肺胞上皮癌細胞の特徴は?

  a) 腫瘍細胞は好塩基性である

  b) 巨大核小体がみられる

  c) 粗い空胞がみられる

  d) 細胞集団全体を観察するには深い焦点深度を要する

  e) 標本中には組織球が少ない

95)肺胞上皮癌細胞と低分化性気管支腺房細胞癌とを鑑別したものであるが、両者間で共通する所見は?

  a) 細胞質の染色性

  b) 核小体の存在

  c) 細胞集団全体を観察するには深い焦点深度を要する

  d) 典型例での孤立細胞の数

  e) 典型例での細胞(腫瘍)集団の数

96)粘液類表皮癌例での喀痰標本の腫瘍細胞は?

  a) 細胞質の染色性は著明な好酸性を示す

  b) 核小体は稀である

  c) 粗い空胞を有する

  d) 細胞質の染色性は著明な好塩基性を示す

  e) シート状配列を示す

97)気管支扁平上皮癌(in situ)の細胞診上の重要所見は?

  a) 気管支上皮細胞の増生がみられる

  b) 同一標本中に異型化生細胞と未分化な細胞がみられる

  c) 多量な炎症性細胞がみられる

  d) 粗い空胞を有した組織球が見られる

  e) リンパ球は少ない

98)転移性肺腫瘍は次に示す所見のうちひとつの例外点を除いてすべて共通である。例外点は?

  a) 多数の多辺形腫瘍細胞がみられる

  b) 小細胞集団で細胞数も少ない

  c) 腫瘍病学的素質を有する

  d) 多くのクルシュマン螺旋体が見られる

  e) 背景はきれいである

99)次に示す所見は、燕麦細胞癌と呼び細胞増生との鑑別点である。例外は?

  a) 多核気管支上皮細胞の数

  b) 細胞集団中の細胞配列

  c) 変化に富んだ細胞の大きさと形

  d) 核内クロマチン構造

  e) 背景の状態

100)次に挙げたある疾患のときに扁平上皮化生異型化生がみられる。例外は?

  a) 気管切開を受けているとき

  b) 気管支の急性慢性潰瘍

  c) 肺胞蛋白症

  d) 肺真菌感染症

  e) 肺梗塞

101)肺胞上皮癌類似の反応性肺胞上皮細胞は 次に示す所見を呈するがこの中にひとつの例外がある。その例外は?

  a) N/C比の増加がある

  b) 細胞質に微細空胞がみられる

  c) 著明な核小体がみられる

  d) 細胞集団全体の観察には深い焦点深度が必要である

  e) 孤立細胞及び細胞集団として見られる

102)細胞診学的に肺腺癌と誤診されうる反応性肺胞病変細胞は次の疾患に見られるが例外がひとつある。それは?

  a) 肺梗塞

  b) 間質性肺炎

  c) 肺ブラストマイコーシス

  d) 肺アデノウイルス感染症

  e) 肺炎双球菌による肺炎

103)反応性肺胞病変細胞の喀痰標本での所見を次にあげるが、その中にひとつの例外所見がある。それは?

  a) 標本中に多数の細胞がみられる

  b) 核小体がみられる

  c) 核内クロマチンは淡い

  d) 細胞には粗いクロマチンがみられる

  e) 細胞境界は明瞭である

104)肺炎時にみられる扁平上皮化生及び異型化生の細胞診断学的特徴は?

  a) 標本中に炎症細胞が少ない

  b) 多核気管支上皮細胞がみられる

  c) 淡い核を有した小円形扁平上皮細胞としてみられる

  d) 大きな多辺形を呈する反応性肺胞上皮細胞がみられる

  e) 腫瘍の病的素質がみられる

105)次の腫瘍で小細胞性腫瘍でないものは?

  a) 髄芽細胞腫

  b) 膠芽細胞腫

  c) 網膜芽細胞腫

  d) 星状膠細胞 

106)次の腫瘍の剥離細胞が転移性腺癌と鑑別の難しいものはどれか?

  a) 髄膜腫

  b) 星状膠細胞

  c) 神経鞘腫

  d) 上衣腫

  e) 神経細胞膠腫

107)次の腫瘍のうち容易に脳に転移しないものはどれか?

  a) 乳癌

  b) ホジキン氏病

  c) 肺の腺癌

  d) 悪性黒色腫

  e) ALL

108)次の細胞のうち正常の脳脊髄液中に存在しないものはどれか?

  a) 脳室上衣細胞

  b) 組織球

  c) 脈絡叢の細胞

  d) 好酸球

  e) リンパ球

109)次の腫瘍のうち通常頭蓋外に転移するのはどれか?

  a) 脳室上衣腫

  b) 稀突起膠細胞腫

  c) 星状膠細胞腫

  d) 頭蓋咽頭腫

  e) 視神経膠腫

110)多核巨細胞は結核症脳腫瘍の患者のみならず健康人の脳脊髄液にも見られることがある。

a) 誤   b) 正

111)脳脊髄液の細胞診はpapanicolau時代以前には知られていなかった

a) 誤   b) 正

112)細胞診は原発性および転移性の脳腫瘍の診断に重要な役割を果たしているが治療の監視には寄与していない

a) 誤   b) 正

113)星状膠細胞腫は最も多い小児の原発性腫瘍である

a) 誤   b) 正

114)剥離細胞の細胞質内のメラニン色素は悪性黒色腫の診断の判断にはならない

a) 誤   b) 正

115)子宮頚部Dysplasiaでしばしば見られる出現形態は?

  a) 孤立性

  b) 合胞性

  c) 蜂窩状配列

  d) 乳頭状

  e) 球状

116)子宮頚部CISで該当しないものは?

  a) 合胞体細胞

  b) 腫瘍性背景欠如

  c) 核小体

  d) 粗大クロマチン凝集

  e) 異形成上皮の約2倍の核

117)体内膜腺癌では多数の細胞の剥離を伴うが該当しないものは?

  a) 乳頭状増殖

  b) 悪性の腺管と、扁平上皮成分を有する

  c) 未分化型腫瘍

  d) 炎症反応

  e) 分化型腫瘍

118)CMLでBusulfan治療により頚部扁平上皮に起こる変化はどれか?

  a) ヘルペス

  b) 中等度異形成

  c) トリコモナス

  d) 予備細胞増生

  e) 扁平上皮化生

119)正常の膣細菌層を伴った中層パターンのみられないものはどれ?

  a) 正常月経周期の黄体期

  b) 続発性無月経

  c) 生後6ヶ月

  d) 外科的去勢後

  e) 閉経期

120)子宮頚部Repairと間違えやすいものは?

  a) 角化型扁平上皮癌

  b) 大細胞癌

  c) 腺扁平上皮癌

  d) 非上皮性腫瘍

  e) 予備細胞増生

121)腹水中に、腫大した核小体、2核形成、多数の集塊形成の異型中皮細胞を認められるものは?

  a) 肝硬変

  b) 結核性腹膜炎

   c) SLE

  d) 細網肉腫

   e) ML

122)リウマチ性関節炎患者からの胸水中の細胞所見に特徴的でないものは?

  a) エオジン好性や好青染性の顆粒物質が背景に見られる

  b) ひきのばされた核をもった細胞

  c) 大型、円形、又は卵円形の多核細胞

  d) 大きな卵円形核内の腫大核小体

  e) 細胞破砕物質を含有した小型組織球

133)髄液検査でみるウイルス性髄膜炎の所見は?

  a) 赤血球

  b) ヘモジデリン

  c) 軟幕―クモ膜細胞

  d) 多形性リンパ球

  e) 封入体

134)滑液(関節)は次のうちひとつを除き全てを含んでいる?

  a) 中皮細胞

  b) 白血球

  c) 線毛円柱上皮

  d) 組織球

  e) 骨肉腫よりの細胞

135)次の疾患の腹水中に通常多数のリンパ球が認められないのは

  a) 結核

  b) 細網肉腫

  c) ホジキン病

  d) うっ血性心不全

  e) リンパ性白血病

136)扁平上皮癌の機能分化と関係ないものは

  a) 細胞質内外境界

  b) 硝子化

  c) 真珠形成

  d) 角化

  e) 核融解

137)電顕でトノフィラメントは次のどの細胞にみられるか

  a) 角化細胞

  b) 扁平上皮化生細胞

  c) 真珠形成

  d) 小房形成

  e) ロゼット形成

138)喀痰中に繊毛をもっている細胞で核明庭に囲まれた小円形好酸性封入体が複数個みられた。何によるものか?

  a) ヘルペス

  b) アデノウイルス

  c) RSウイルス

  d) サイトメガロウイルス

  e) 麻疹

139)星状膠芽腫(グリオブラストーマ)GⅣの形態は?

  a) 正常のクロマチン

  b) 均一の大きさ

  c) 巨細胞化

  d) 核クロマチンの減少

140)乳腺の分泌上皮は、どこに存在するか

  a) 乳輪    c) 主排出乳管

  b) 腺房    d) 乳管口

141)悪性細胞と紛らわしい細胞が出現し、かつ胸水貯留するものは?

  a) 肺梗塞

  b) 肺気腫

  c) 喘息

  d) 慢性気管支炎

  e) a~dの全部

142)リコール中に剥離しやすい小型未分化細胞所見は?

  a) 髄膜腫

  b) 下垂体腺腫

  c) 髄芽腫

  d) 星状膠腫 

143)内膜間質肉腫で最も特徴的な形態学的特徴は?

  a) 乏しい胞体を持つ小型の細胞

  b) 伸長した細胞質をもつ細胞

  c) 透明な胞体を持つ

  d) 横紋をもった細胞

  e) 小型の細胞で多数の腺房形成

144) Ciliocytophathoriaの特徴でないものは?

  a) 核崩壊に類似した核変性

  b) 無核の線毛叢

  c) 細胞質内の好酸性封入体

  d) 核内の好塩基性封入体

145)細胞分裂終期の状態を示すものはどれか?

  a) 核酸消失

  b) 赤道面の存在

  c) 染色体2倍

  d) 核小体2個

  e) 核形成と細胞質の分割

146)G1の子宮内膜癌の最も特徴的な所見は?

  a) 核クロマチン増殖

  b) 細胞の腫大

  c) 核小体の腫大

  d) 弱い結合

  e) ボール状細胞集塊

147)リンパ球優勢である体腔液で、組織球、中皮がみられないものは?

  a) 結核

  b) 喘息

  c) 大葉性肺炎

  d) うっ血性心不全

148)蛋白のアミノ酸配列を決定するものは?

  a) リボゾーム

  b) m-RNA

  c) 遺伝子コード

  d) ピリミジン

149)多核形成が通常見られないものはどれか?

  a) 組織球

  b) シンチジウム型トロホブラスト 

  c) リンパ球

  d) ラングハンス巨細胞

  e) 扁平上皮細胞

  f) 腺細胞

150)不整核小体の最も目立つものはどれか?

  a) 体部腺癌 Ⅰ型 

  b) 体部腺癌 Ⅱ型 

  c) 体部腺癌 Ⅲ型 

  d) 体部腺癌 Ⅳ型

  e) 腺棘細胞癌

151)子宮脱でみられる細胞像はどれか?

  a) 錯角化 

  b) 角化化生細胞 

  c) 無核状細胞 

  d) 中層細胞

152)核小体腫大が最も高頻度でみられるものは?

  a) 扁平上皮化生

  b) Dysplasia

  c) CIS

  d)扁平上皮癌(非角化型)

  e) 扁平上皮癌(角化型)

153)細胞変性壊死を意味しないものは?

  a) 核濃縮

  b) クロマチン融解

  c) 核崩壊

  d) 空胞化

  e) 細胞質の好青性(青染性)

154)CMLで治療中にブソルファンを投与している患者の子宮頚部スメアでみられる細胞像はどれか?

  a) 扁平上皮化生 

  b) 予備細胞増生 

  c) トリコモナス感染像 

  d) 軽度異形性

  e) ヘルペス感染像

155)子宮体部腺癌で不適当なものは?

  a) 乳頭状 

  b) 腺扁平成分 

  c) 未分化 

  d) 分化 

  e) 炎症性

156)異形性の特徴は?

  a) 孤立性 

  b) 合胞性 

  c) 柵状 

  d) 乳頭状 

  e) 球状

    

157)核小体が出現しにくいものはどれか?

  a) 小細胞性上皮内癌 

  b) 再生上皮 

  c) 卵巣癌の転移 

  d) 非角化型扁平上皮癌

  e) 体部腺癌

158)通常、膣スメアで中層細胞がみられないものは?

  a) 正常黄体期 

  b) 不月経 

  c) 6ヶ月幼児 

  d) 去勢(卵巣) 

  e) 閉経

159)異形性で高度の判定基準となるものはどれか?

  a) 成熟細胞 

  b) 紡錘形細胞 

  c) 有尾細胞 

  d) 未熟細胞 

  e) そらまめ状細胞   

160)非経口的エストロゲン投与で反応しない時期は?

  a) 正常妊娠 

  b) 卵巣摘出 

  c) 思春期 

  d) 閉経期 

  e) 産後6週間  

161)喀痰で見られる酵母で出芽性でないものは?

  a) カンジダ 

  b) ブラストマイセス 

  c) コクシジオイデス 

  d) ヒストプラズマ    

162)原発性無月経患者でSex chromatin 0の組み合わせは?

  a) 子宮欠如 + 下垂体不全症

   b) Turner症候群 + 睾丸女性化症候群

  c) 子宮欠如 + 睾丸女性化症候群

  d) 下垂体不全症 + 睾丸女性化症候群

  e) 下垂体不全症 + Turner症候群

163)肺結核症で通常見られない所見は?

  a) 壊死 

  b) ラングハンス巨細胞 

  c) リンパ球 

  d) 類上皮 

  e) シャルコーライデン結晶  

164)喘息の時の細胞像は?

  a) 壊死 

  b) ラングハンス巨細胞 

  c) リンパ球 

  d) 類上皮 

  e) シャルコーライデン結晶

165)滑液中に見られない細胞は?

  a) 中皮 

  b) 白血球 

  c) 組織球 

  d) 骨肉腫細胞

  e) 線毛円柱上皮

166)体腔液で集塊を形成しにくいものは?

  a) 腺癌 

  b) 悪性リンパ腫 

  c) 中皮細胞 

  d) 低分化扁平上皮癌

167)リウマチ性関節炎患者における腹水の細胞所見で特徴的でないものは?

  a) 背景にエオジン好性や好青染性の顆粒状物質

  b) 引き伸ばされた核を持つ細胞

  c) 大型、円形又は卵円形の多核細胞

  d) 大きな卵円形核内の腫大核小体

  e) 細胞破砕物質を含有した小型組織球

168)肝硬変患者の慢性腹水の細胞所見で通常見られない(可能性のある)細胞は?

  a) 肝細胞

  b) 組織球(大型マクロファージ)

  c) 中皮細胞(漿膜細胞)

  d) 赤血球

  e) リンパ球

169)髄液中にロゼット形成を認めるものは?

  a) Astrocytoma 

  b) 腺癌 

  c) 神経芽細胞 

  d) 髄膜芽細胞腫

170)胸水中に好中球に円形、テアノフィリックな所見を示す場合は?

  a) SLE 

  b) 多発性骨髄腫 

  c) 白血病 

  d) 腺癌 

  e) 中毒

171)婦人科閉経期に蛋白沈殿物質と組織球性反応が見られるとき、何を考えるか?

  a) トリコモナス膣炎 

  b) 子宮頸部上皮内癌

  c) 子宮内膜過形成

  d) 体部腺癌

  e) 頸部腺癌

172)胃の洗浄細胞診で通常見られないものは?

  a) 主細胞 

  b) 副細胞 

  c) パネート細胞 

  d) 好銀性細胞 

  e) 腺細胞

173)肺扁平上皮癌で機能的に分化を意味しないものは?

  a) 細胞質内外境界

  b) 硝子化

  c) 真珠形成 

  d) 角化

  e) 核融解

174)電子顕微鏡で見られるトノフィラメントに関連があるものは?

  a) 円柱上皮

  b) 好中球 

  c) 扁平上皮 

  d) 腺細胞

175)膀胱寄生虫で癌化傾向のみられるものは?

  a) ビルハルツ住血吸虫

  b) 肝ジストマ

  c) 大腸アメーバ

  d) 赤痢アメーバ

  e) 蟯虫

176)喀痰中で通常核小体が認められないものは?

  a) 肺胞上皮癌 

  b) 大細胞癌 

  c) 角化型扁平上皮癌

177)パジェット病と関連するものは?

  a) 扁平上皮癌

  b) 腺様嚢胞癌

  c) 小葉癌

  d) 管内乳頭腫

  e) 導管癌

178)細胞の表面積を増大させるものは?

  a) ケラチン

  b) 線毛

  c) 微絨毛

  d) 鞭毛

179)エネルギー発生に関与する器官は?

  a) ミトコンドリア

  b) 粗面小胞体

  c) ゴルジ体

  d) ライソゾーム

180)日和見感染の治療で適当なものは?

  a) 抗生物質 

  b) 放射線治療 

  c) 免疫抑制法

  d) ポドフィリン   

181)クラミジアについてウイルスとの違いは?

  a) 大きさ

  b) DNAとRNAの両方を持つ

  c) 酵素の欠乏

  d) 抗生物質に反応しない

182)細胞間結合に関与しているものは?

  a) リボゾーム

  b) ライソゾーム

  c) デスモゾーム

  d) 中心小体

183)滑液中に痛風で見られる所見は?

  a) 針状の結晶

   b) ヘモジデリン貪食組織球

  c) 巨大多核組織球

  d) 細胞質内封入体を持つ組織球

184)悪性と間違いやすいのは?

  a) 腫瘍の気管支内増殖

  b) 肺梗塞

  c) 気管支屈曲形成

185)乳腺の管内乳頭腫において分泌物中に一般に見られる細胞像は?

  a) 導管上皮細胞 

  b) アポクリン細胞 

  c) 核濃縮状細胞 

  d) 多核性細胞

  e) 分裂像

186)尖圭コンジローマの細胞所見は?

  a) コイロサイトーシス

  b) 化生

  c) 錯角化

  d) 核内封入体

  e) 核崩壊

正しいものに○を、間違っているものに×をつけろ

187)細胞数の増加により臓器または組織が異常に増大するものをhypertrophyという

188)RRの変化は治療後13日から15日後に出現する

189) 核酸は悪性細胞において減少する

190)どの細胞型においても正常細胞の大きさはその生物の大きさによって決まる

191)正常細胞において核の位置が中心部よりずれるものは普通細胞の高度の分化を意味する

192)核小体はフォイルゲン反応で証明される

193)ヘマチンは合成アニリン系の色素である

194)炭水化物は塩基性色素で容易に証明される

195) 脱落膜は間質細胞より形成される

196)子宮頚部の外反は妊娠に頻度が高い

197)子宮頚部の悪性腺腫は低分化の腺癌である

198)良性と悪性の内膜細胞の鑑別は常に可能である

199)アクリジンオレンジ蛍光法で発する蛍光はがん細胞に特異的である

200)Fastgreen&Fuchsinは共にGuard染色&Shorr染色に含まれる

201)内膜細胞におけるグリコーゲンは最初に腺腔側に含まれる

202)表層扁平上皮の細胞質顆粒はプロゲステロンの存在下において増量する

203)塩基性色素は核をよく染色する

204)タンパク質は酸性色素染色により容易に鑑別される

205)mordortは染色の色彩に影響する

206)95%アルコールとエーテルで固定した細胞はヘマトキシリン染色前に脱水する

207)紫外線でみるとアクリジンオレンジで染めた細胞のDNAは赤色の蛍光を発する

208)核小体は細胞分裂の時期に認められる

209)放射線照射後スメアの陽性という診断は未分化の悪性細胞によってのみ可能である

210)オレンジGとEAは色素を水に溶かして作る

211)エオジン好性の細胞質を有する細胞は塩基性色素と親和性を持っていることを示す

212)Good RRは細胞の60%以上がRRの変化を示すものである

213)肺小細胞性未分化癌細胞はリンパ球と鑑別する必要がある

214)クルシュマンら旋体は気管支喘息の場合に現れることが多い

215)気管支性肺癌の90%は婦人にみられる

216)末梢気管支癌は悪性角化細胞を有する

217)男性においては性クロマチンを有する核が全体の10%以上認められる

218)閉経後子宮内膜腺癌患者の扁平上皮のパターンは萎縮性である

219)慢性の炎症は異形細胞が出現する最も普通の原因である

220)ナボット卵の形成は子宮頚部の感染症と関係がある

221)多核巨細胞は組織球由来の細胞である

222)染色質融解の場合核は断裂化する

222)すでに成熟した組織または臓器の縮小することを萎縮という

223)萎縮性スメアにおいてはエストロゲン治療後も化生細胞が存続する

224)膣スメアにおけるnavicular cellの存在のみで妊娠の診断が可能である

225)異型上皮は子宮頚部内子宮口付近に最も頻度が高い

226)初潮とは月経の初発をいう

227)性周期第一日とは月経血のとまった日をいう

228)大型単独の空胞を有する組織球は肝硬変患者の腹水中にしばしば見いだされる

229)産褥授乳期に採取されたスメアはMIが右方移動を示す

230)閉経後の婦人においてエストロゲン分泌は一部副腎由来のものである

231)排卵から月経に至る期間の黄体の機能的生命は一般に変化に富む

232)無排卵性周期の月経はエストロゲンの消退のみにより起こる

233)正常の状態では漿膜は多層立方上皮により覆われている

234)体腔液における悪性細胞の同定は集団集合をなす悪性細胞群を対象として行うべきである

235)多核白血球性の穿刺液は悪性リンパ腫よりむしろ炎症を伴って認められる

236)経験者にとっては細胞の形態学的変化に基づいて上皮内癌を高い診断率で当てることが可能である

237)組織球中の炭粉封入像は漿液中にみられない

238)偽多層性の重層円柱上皮においては全ての細胞が基底膜と接触している

239)リンパ球は細胞の大きさが必ずしも一定ではない

240)dust cellを含まずよく保存された扁平上皮のみを含むスメアは喀痰細胞診標本として不適当である

241)悪性細胞で漿膜原発のものが多い

242)gobret cellおよび小皮縁をもった細胞は萎縮性胃炎にみられる

243)偽陰性を防ぐためにビタミン欠乏症および栄養不良の患者からの胃洗浄スメアはその治療を行うまで延期すべきである

244)結腸癌は女性よりも男性に多い

245)中心体は静止核においては分離している

246)尿中の移行上皮細胞は正常においても非常なバリエーションを示す

247)巨細胞性封入体病は唾液腺ウイルスによりおこり新生児に認められる

249)泌尿生殖器の結石は細胞診の偽陽性の原因となる

250)クロモセンターはフォイルゲン反応で証明される

251)女性性クロマチンはRNAよりなる

252)不規則形をした濃縮核を持ち、細胞質が豊富な細胞は放射線治療後のスメアの疑いがある

253)細網状クロマチンを有する核はleptochromatic nucleusと呼ばれる

254)集団となって出現し細胞質が不鮮明で折れ曲がった扁平上皮細胞の膣スメアはプロゲステロン効果を示している

255)内分泌細胞診のための最も満足すべきスメアは後膣円蓋部から採取されたものである

256)泌尿細胞診において核肥大のみでは重要な悪性指標になりえない

257)比重が1.012の体腔液は濾出液とよぶ

258)炎症があると好中球を多く含む体腔液となる

259)比重が1.020の体腔液は滲出液である

260)アンドロゲンは副腎で分泌される

261)膣上皮の増殖はエストロゲンの刺激に非常に敏感であり、子宮内膜の典型的な分泌性変化はプロゲステロンによる

262)体細胞における正常な染色体数は46が正常であり、分裂中期においてクロモゾームが分かれると23になる

263)DNAは核内で黄緑の蛍光を発し、RNAは細胞質において赤の蛍光を発する

264)感染の存在はit isの接尾語によって示される

265)黄体はプロゲステロンをつくる

266)発育卵胞はエストロゲンをつくる

267)頚管細胞は粘液をつくる

268)内膜細胞はグリコーゲンをつくる

269)外陰膣分泌腺はバルトリン腺と呼ばれる

270)子宮頚部の外側縁の間質にある小管状構造はガードナー管と呼ばれる これは尿生殖管の一部遺存である

271)生物の基本的単位は細胞である

272)ピクノーシスが起こると核は収縮し、核蛋白は透明または無構造の好塩基性所見に変わるその構造を認められなくなる

273)分化を有する細胞が他の細胞に変わることを化生という

274)固定液は細胞を硬くし、試薬に反応するようにさせ、蛋白質を化学的に変化させてある種の色素を取り込むようにさせる

275)固定前に細胞を乾燥させると細胞が膨化し、染色剤に対する親和性を失わせる

276)ホルモン細胞診に用いられる染色法の名前はショール染色である

277)乳汁分泌物の中における泡沫細胞は組織球系または上皮性である

278)Polypoidy(倍数性)の定義について

279)両群をむすびつけよ

   1)悪性貧血        a)組織球 

   2)唾液腺ウイルス     b)無核細胞 

   3)慢性乳腺炎       c)Pap細胞 

   4)肝硬変         d)巨細胞性封入体病

   5)気管支拡張症      e)Bland細胞

   6)子宮脱         f)偽印環細胞

280)次のものの説明お願いします

  a) 肺門部

  b) 心臓病細胞 

  c) 膀胱三角 

  d) 壁側胸膜

  e) 腎盂

281)次の臓器に認められる上皮のタイプと位置

  a) 女性性器 

  b) 漿膜 

  c) 膀胱 

  d) 移行上皮

281)対染色について

282)核分裂の各期

283)肺原発の4大腫瘍

284)性クロマチンの染色法

285)乳頭の重層扁平上皮とその導管にわたる癌をパジェット癌という

286)膣スメアに無核扁平上皮細胞の出現する場合はどれか

  a) 慢性頚管炎 

  b) 白斑 

  c) 子宮脱 

  d) 子宮膣部びらん

287)石灰化小体を有する癌細胞が腹水中に認められたとき次のいずれの癌である可能性があるか

  a) 子宮頚部 

  b) 乳腺 

  c) 卵巣 

  d) 胃

288)染色体は赤道上に並ぶ時期は

  a) anaphase 

  b) telephase  

  c) prophase  

  d) metaphase

289)上皮細胞の肥大が起こるのはいずれの場合か

  a) 炎症 

  b) 放射線照射 

  c) 悪性貧血

290)次のいずれの上皮細胞が膀胱に認められるか

  a) 立方上皮 

  b) 移行上皮 

  c) 扁平上皮 

  d) 円柱上皮

291)パパニコロー染色によれば月経時膣スメアに見られる組織球の起源

  a) 多核白血球 

  b) 内膜間質細胞 

  c) 頚管上皮細胞

292)角化ゴブレット細胞は次の扁平上皮癌に特徴的である

  a) 子宮頚部 

  b) 食道

  c) 膀胱 

  d) 肺

292)細胞内封入体でないもの

  a) ヘモジデリン顆粒 

  b) 脂肪 

  c) ゴルジ装置 

  d) 炭粉

293)肺の燕麦細胞癌は次のいずれに類似するか

  a) 肉腫  

  b) リンパ腫  

  c) 未分化癌

294)漿膜腔を覆う細胞は

  a) 扁平上皮細胞 

  b) 立方上皮 

  c) 移行上皮 

  d) 円柱上皮

295)放射線に対する反応の特徴でないもの

  a) 細胞質の著しい空胞化

  b) ビサーリな扁平上皮細胞型

  c) 細かい空胞を有する細胞質に藤色の顆粒を持った傍基底細胞

296)便の中にシャルコーライデン結晶が見られるものは?

  a) ランブル鞭毛虫 

  b) 赤痢アメーバ 

  c) 潰瘍性大腸炎 

  d) 家族性大腸ポリポーシス

  e) 慢性胆嚢炎

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