臨床検査技師の職能開発研修会 参加体験談

2019年1月22日火曜日

情報 臨床検査技師の日常

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最近よく見かける臨床検査技師の職能開発研修会ですが、これは検体採取指定講習会を終了された方が対象となります。今回参加してきましたのでその感想になります。

職能開発講習会とは?

現在、持続可能な社会保険制度を維持し、国民の安心安全な医療を確保するための施策が検討・実施されている。政府が進める「地域完結型医療」の担い手として、多様なニーズに対応できる臨床検査技師が求められております。
本講習会は、卒後3年から5年程度の若手技師に早い時期から医療情勢にも興味を持っていただき、今後の臨床検査のあり方について思考し実践できる臨床検査技師、他職種連携医療の中で活躍できる臨床検査技師の育成を目的として開催する。※愛知県臨床検査技師会より引用

要するに他職種を理解して、医療人としての知識を広げるための講習です。

実際に参加してきました

二日間にかけて行われ講義と実習がありました。その内容は多職種の方による講義と実習なります
・看護師による講義
・理学療法士による講義と実習
・薬剤師による講義
・臨床工学技士による講義と実習

看護師による講義

患者さんへの接し方や気配り、接遇などの講義がありました。

理学療法士による講義・実習

患者の搬送方法や抱え方、車椅子やストレッチャーへの移動に関する講義と実習がありました

薬剤師による講義

薬剤師の業務、薬剤の種類や副作用、検査値への影響などの講義がありました。

臨床工学技士による講義・実習

病棟で使われている医療器機、モニタや輸液ポンプ類、AEDなどの講義、実習がありました。

研修会に参加してみて思ったのは、“参加してよかった”これにつきます。

患者さんとの接し方は医療人として当たり前のことですし、薬剤による検査値への影響も当然勉強になりましたが。最も勉強になったと思うのは理学療法士さんと臨床工学技士さんによる講義が最も勉強になりました。

心電図やエコーの際は患者さんに車椅子からベッドに移ってもらいます
その時の介助方法や、麻痺のある方への動かし方、移動が楽な便利グッズの話があります。生理検査の人は必見ですが、これは患者さんと接さない病理検査でも役に立ちます。
ストレッチャーからベッドに移し方の講義実習があります。
普段病理解剖でご遺体をストレッチャーから解剖台に移すことが多いのですが、

被験者を初めてやってみましたが、

正直言ってかなり怖いです
これからはもう少し気をつけようと思います

医療用機器といえばAEDは職場の救命講習などで使用するので分かりますが、

モニター類の見方、輸液ポンプ類のアラームなどかなり勉強になりました。

この辺は当直で病棟に心電図検査で向かうときがありモニターの意味が全くと言って良いほど分かっておりませんでしたのでありがたい限りです。医療人としては当然の知識を知らない自分が少しばかり恥ずかしくなります。

内容自体ははっきり言えば、参加した方が良いです。検査技師の育成過程において中々学ぶことのできなかった医療人としての知識を得られます。この辺も国家試験に1問くらいは出しても良いんではないかと個人的には思います。

この講習自体は検体採取の講習会終了者を対象として技師会員の10%の方が受講されることを目指すらしいです。

また終了証書の発行と技師会の基礎点30点が付与されます。認定資格で基礎点が必要な方は早急に受けられることをおすすめ致します。

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