日常業務で遭遇した稀な疾患や、日常的に症例を集めたり、論文の抄読会を行う場合文献検索にて論文を探すことが求められます。可能ならば毎日一編は英字論文を、最低でもアブストラクトだけでも読むのが望ましいとされます。
文献検索を行う時は文献検索サイトから探すようにしましょう。
・PubMed (https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed )
・Google Scholar(https://scholar.google.co.jp/)
・Cinii(https://ci.nii.ac.jp/ )
また各種学会サイトから文献検索が可能な場合も多々あります。
PubMed、Google Scholar、Ciniにて“hodgkin's lymphoma cytology”と検索したところPubMedで11404件、Google Scholarで18,400件、Ciniで84件の論文がヒットしました。PubMedやGoogle Scholarで十分見つかります。またこれら文献が引用している文献を更に検索するとさらに掘り下げて学ぶことができます。
疲れていて英文を読みたくない場合や、とにかく早く文献や論文を探したい場合は翻訳サイトの使用をまず考えます。
・Google翻訳(https://translate.google.co.jp)
・エキサイト翻訳(https://www.excite.co.jp/world/)
・Weblio 翻訳(translate.weblio.jp)
・Infoseekマルチ翻訳(http://translation.infoseek.ne.jp/)
下記の論文を翻訳するとします
“Myelodysplastic syndrome with fibrosis
and complex karyotype arising in a patient with essential thrombocythaemia.
Mansor NA, Yusof N, Tang YL, Ithnin A, Azma
RZ, Tumian NR, Shuib S.
Malays J Pathol. 2018 Aug;40(2):191-197“
この論文におけるINTRODUCTIONをGoogle翻訳、エキサイト翻訳、Weblio 翻訳、Infoseekマルチ翻訳にて翻訳したところこうなりました
・Google翻訳の結果
“本態性血小板血症(ET)は、持続性胸腺細胞症によって特徴付けられる慢性骨髄増殖性新生物(MPN)である。それは無痛性障害であるが、骨髄線維症(MF)、急性骨髄性白血病(AML)または骨髄異形成症候群(MDS)への変換が報告されている。”
・エキサイト翻訳の結果
“重要なthrombocythaemia(ET)は、持続的なthombocytosisによって特徴を描写される慢性脊髄増殖性新生物(MPN)です。それは痛みのない障害です、しかし、骨髄線維症(MF)、急性脊髄性白血病(AML)またはmyelodyplasticな症候群(MDS)への変化は報告されました。”
・Infoseekマルチ翻訳の結果
“重要なthrombocythaemia(ET)は、持続的なthombocytosisによって特徴を描写される慢性脊髄増殖性新生物(MPN)です。それは痛みのない障害です、しかし、骨髄線維症(MF)、急性脊髄性白血病(AML)またはmyelodyplasticな症候群(MDS)への変化は報告されました。”
翻訳サイトにて文献の翻訳を比較したところGoogle翻訳が最も良好な翻訳性能であることが確認できます。数年前まではどのサイトもあまり大差ないくらいのいい加減な翻訳でしたがここ数年の進歩はすごいです。特にグーグルのものは素晴らしくAI導入の影響があるのでしょう。
個人的な見解では遭遇した興味のある症例や業務上必要なものの基礎知識を自身の言語にて付けてからでないとそこまでする必要は無いと考えています。またインターネットで論文を探すことは当たり前となってきておりますが、検索で見つかった論文の中にはハゲタカジャーナルと言って粗悪なジャーナルが存在するので注意が必要です。Beall's list(http://openscience.ens.fr/ABOUT_OPEN_ACCESS/BLOGS/2017_01_23_Jeffrey_Beall_last_list_of_predatory_journals.pdf)にハゲタカジャーナルのリストが載っていますので一度確認しておいた方が良いです。
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