自分の勤務する検査室に便検体に関する時々ありますので記事にしました
糞便を検体として用いる検査には
・便潜血検査
・微生物学的検査
・免疫学的検査
があります。
便検査検体を速やかに検査室に提出すべき理由
便中には、腸内細菌、各種プロテアーゼなどが存在するし採便容器内でもヘモグロビンは分解・変性していきます。
このためどの検査項目にも共通していますが糞便検体は検体採取が行われた場合、速やかに検体を提出し検査を行う必要性があります
便検査検体を時間外に採取してしまった時の便検体の保存法
採血検体と異なり便検査検体や尿検査検体はすぐに出ない。つまり今すぐに検査できない場合がおおく採取できたのが深夜勤務の時間帯であることもザラにあります
施設によっては検査技師は呼び出し制度をとっていたりして深夜の時間帯では検査室に出しにくくく思えます
便潜血検体の採取と検体提出ンタイミング
採便する前の採便容器は室温で保存してください。採便容器のスティックで便の表面をまんべんなくこすり、スティック先端にある溝が埋まるくらいを目安に採取してください。便潜血検査検体は速やかに提出する事が望ましいです。
採便後の検体は高温になると血液が変性し、陽性の検体が陰性になってしまう可能性があります。
8℃以下の冷暗所で保存する方が好ましいので、冷蔵庫もしくは氷や保冷剤と一緒に保存するのが望ましいです。
試薬製造元からの測定マニュアルには"回収は即日、測定までの日数が採便から3日を越えないようにする"と記載されています。
なお、郵送による便中ヒトヘモグロビン検査のための検体の回収は、ポストの中や輸送中の温度管理が困難で検査精度が低下する恐れがあるため原則として行わないです
採取した検体についての基本的な考え方ですが、腹痛や下痢の症状を呈する時期に採取することが重要です。菌の検出を高めるためや便性状を確認するためにも,できるだけ自然排便したものが望ましいです
採取した糞便や尿を常温で保存してしまうと,起炎菌以外の常在菌や汚染菌が増殖し,起炎菌が不明確になることがります
検体採取後は直ちに細菌検査室または緊急検査室(夜間)に提出するのが望ましいです。やむを得ず保存する場合は冷蔵保存します。
最後に
ここ最近自分の勤務先では便検査の保存に関する問い合わせが多いです
一般的に言われているありきたりなことではありますが記事にしました
施設によって保存や提出の手順が定められております。
検体採取に携わられている方に検体提出(採取)手順書を一度目を通しておいてほしいと思います
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