認定臨床微生物検査技師試験受験のコツ

2018年4月12日木曜日

細胞検査士試験情報 微生物検査

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認定臨床微生物検査技師とは

認定臨床微生物検査技師はCertified Medical Technologist in Clinical Microbiology(CMTCM)とも呼ばれる有能な認定臨床微生物検査技師です。臨床微生物学と感染症検査法の進歩に呼応して、これらに関連する臨床検査の健全な発展普及を促し、より良質な医療を国民に提供することを目的としております。

認定臨床微生物検査技師(CMTCM)制度 受験資格



認定臨床微生物検査技師制度協議会は以下の7団体により構成されます
・日本臨床微生物学会
・日本臨床衛生検査技師会
・日本臨床検査医学会
・日本臨床検査同学院
・日本感染症学会
・日本環境感染学会
・日本化学療法学会

詳細な受験資格は下記の1)から4に該当します
1)日本国の臨床検査技師免許証を有し、臨床検査技師として相応しい人格および臨床検査全般にわたる広い識見を備えていること
2)臨床微生物学検査(感染症検査)に関する基本的な技術を有すること
3)認定研修施設において、協議会の定めた教育目標を遵守した研修を5年以上の期間にわたって行なっていること。
4)臨床微生物学に関する筆頭者としての論文発表が1編以上、臨床微生物学または感染制御に関する筆頭者としての学会発表が3回以上あること。
※認定臨床微生物検査技師試験要綱より抜粋
  

認定臨床微生物検査技師(CMTCM)資格取得までの流れ

試験実施6か月前に、当該年度の試験実施時期および実施要領について公示

書類申請

8月中に資格審査結果通知

受験票送付

受験料納付

指定講習会

認定試験当日

ICMT(感染制御認定臨床検査技師)の同時申請が可能で認定臨床微生物検査技師受験申請と同時にICMTの認定を申請することが出来ます。認定試験に合格すれば、同年にICMTの認定を取得できます。
  

認定臨床微生物検査技師(CMTCM)資格取得

・受験料:15,000円
・申請料:20,000
※納付し、認定臨床微生物検査技師の登録後に認定証が交付され登録は合格通知後1ヶ月以内を期限としているので注意が必要である
  

認定臨床微生物検査技師(CMTCM)資格受験資格の論文発表に関して

論文投稿先の条件としては
1)ISSN(国際標準逐次刊行物番号)に登録されていること
2)投稿規程があること
3)編集委員会があること
4)定期的に発行されていること
論文は試験日までに発行されなくても、採択(accept)された証明があれば認める。採択の証明は、雑誌によって異なるので形式は問わず、Eメールによる通知も認められます
下記の団体の論文だと間違えなさそうです

協議会加盟団体主催
日本臨床微生物学雑誌、臨床病理、医学検査および各都道府県臨床衛生検査技師会誌、感染症学雑誌、日本化学療法学会雑誌、日本環境感染学会誌、通信
・その他の団体主催
日本細菌学雑誌、日本結核病学雑誌、日本医真菌学会雑誌、日本ウイルス学雑誌、日本臨床ウイルス学雑誌、日本寄生虫学雑誌、日本臨床検査自動化学会雑誌、日本嫌気性菌感染症学会雑誌、
緑膿菌感染症研究会講演記録、JARMAM、Medical
Technology、臨床検査、検査と技術、臨床と微生物

認定臨床微生物検査技師資格認定試験 試験内容

認定臨床微生物検査技師資格認定試験は
・筆記試験
・実技試験
があります

1)筆記試験

・感染症法(疾病分類)
/感染症法(病原体等の分類)/バイオセーフティーレベル/バイオハザードマークの色/感染防止対策加算の施設基準/世界における結核流行の現状/日本の性感染症の現状/質量分析器について/PK-PD(薬物動態-薬力学)パロメーター/疥癬について/IGRAについて/β-D グルカンについて/腸内細菌の生化学的性状/ブドウ糖非発酵菌の生化学的性状/非結核性抗酸菌について/N. meningitidis について/P. multocida の写真問題/L. monocytogenes の写真問題/B. wadsworthia の写真問題/F. solaniの写真問題/日本住血吸虫卵の写真問題/回虫卵の写真問題/クラミジアについて/腸内細菌の自然耐性について/抗真菌薬のSDD(容量依存的感性)など

2)実技試験


グラム染色および鏡検/分離培地の観察/主要な病原微生物の同定(生化学的性状と血清学的検査)/薬剤感受性検査/過去の認定試験出題例を詳しく解説して頂ける/


認定臨床微生物検査技師資格認定試験 おすすめの教材

資格試験勉強をするにおいて
・二級臨床検査士認定試験(微生物)の問題
・臨床微生物検査ハンドブック~第4版~
・微生物検査ナビ~第2版~
・いま知りたい臨床微生物検査実践ガイド
・珍しい細菌の同定・遺伝子検査・質量分析
・病気がみえる〈vol.6〉免疫・膠原病・感染症
・公衆衛生がみえる
・薬がみえる
・薬剤感受性試験
・染症診断に役立つグラム染色 実践永田邦昭のグラム染色カラーアトラス
・臨床検査シリーズ 寄生虫鑑別アトラス ~オールカラー版~
・臨床微生物検査ハンドブック~第4版~
・微生物検査ナビ~第2版~

この辺がお勧めです

認定臨床微生物検査技師 勉強法のコツ

認定臨床微生物検査技師試験の過去問は2014年度の過去問(認定臨床微生物検査技師試験2014年度試験問題は公開されております。臨床微生物学会にPDF形式で公開されておりますので確認してください

また認定臨床微生物検査技師制度協議会では、資格認定試験を目指す臨床検査技師を対象に、以下の要領で地域講習会を開催しております。

認定臨床微生物検査技師資格認定試験受験のための地域講習会
認定研修施設は平成16年1月から認定が開始され、過渡的に過去に遡り5年以上微生物検査業務に従事している場合に認められますが、認定研修施設に勤務していない申請者は、指定講習会の受講をもってこれに替えることができます。 講習会では、受験に向けて何を勉強またはトレーニングしたらよいか、注意すべきことはなにか、を講義と供覧によって習得していただくことを計画しています。また、英文和訳におけるポイントにも触れる予定です。
 今年度の受験を申し込んでいる方、受験を目指している方のご参加をお待ち申し上げております。
※講習会での内容

・筆記試験:臨床微生物学(感染症学)に関する基礎知識および指定カリキュラムに含まれる基本的な臨床微生物学的検査法等。
英文和訳(日本臨床微生物学雑誌のサマリー程度)
※試験既出問題
・実技試験:微生物検査基本技術試験を実施。

認定試験対策の地域講習会には、可能な限り参加したほうが良いです
  

さいごに

認定臨床微生物検査技師試験合格を目指して頑張ってください。

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