臨床検査技師のキャリアアップとしての認定資格取得とは?

2017年7月20日木曜日

キャリア形成 遺伝子検査 血液学的検査 資格取得情報 微生物検査 病理・細胞診 輸血検査

t f B! P L
臨床検査技師は国家資格取得後に企業や病院等に就職します。病院勤務においては細菌検査、輸血検査、生理検査、病理細胞診検査、生化学免疫検査など多岐にわたります。
採用さたらまずは仕事を覚えることが大事です。2~3年経ったらキャリアアップの一環として認定資格を取得し専門性を高めエキスパートを目指すことが1つの慣例となっています。


キャリアアップとしての資格

キャリアアップを目指されるなら資格の取得は必須となってきます。その資格においても臨床検査技師のみが目指す資格や職業が関係の無い資格など多彩です。資格制度を下記にまとめてみました。


臨床(衛生)検査技師を対象とする資格認定制度

・二級臨床検査士
・一級臨床検査士
・緊急臨床検査士
細胞検査士
国際細胞検査士
・認定輸血検査技師
・認定臨床微生物検査技師
・認定血液検査技師
  

臨床検査技師が資格要件となる認定制度

・超音波検査士
・健康運動指導士
・心臓リハビリテーション指導士
・第一種・二種消化器内視鏡技師
・認定サイトメトリー技術者
・日本糖尿病療養指導士
・CRC(治験コーデイネータ)
  

臨床検査技師の知識技術が生かされる認定制度

・臨床細胞遺伝学認定士
・一級動物実験技術師
・診療情報管理士
・電子顕微鏡一般技術認定
・不妊カウンセラー・体外受精コーデイネータ
・認定臨床エンブリオロジスト
・第1種ME技術実力検定試験
・第2種ME技術実力検定試験
・医療情報技師
・磁気共鳴(MR)専門技術者
  

指定講習会修了証で技術を保証

・平衡機能技術講習
・聴力測定技術講習
  

申請要件による認定制度

・認定臨床化学者
・臨床ME専門認定士
・日本ICD(感染制御ドクター)
・認定マススクリーニング学会認定技術者


その他資格・認定制度

・臭気判定士
・初級システムアドミニストレーター
・放射線取扱主任者・危険物取扱者
・毒物劇物取扱責任者
・第2種滅菌技士
有機溶剤作業主任者
特定化学物質作業主任者


どの資格を受験すればよいか?

近年ではが緊急検査士を受験することが多いです。先ずは業務上必要な資格を優先して受けましょう。希望しなかった部門に配属できなかった方は、勉強して希望の部門の資格を取って自己PRするのも一つの手です。ぜひとも頑張って受験してください


資格取得のメリット

専門性を生かして、人のために役立てます。また認定輸血技師は加算が付く予定ですので病院経営の面で検査技師として貢献できます。勤務先によっては昇給もあります。また昇任の基準になっている場合もありますので一度規定は確認しておいた方がいいです。それと若干転職には有利で資格取得・維持の勉強会や懇親会で友人知人はとにかく増えます。


資格取得のデメリット

資格取得には受験費用、旅費、登録料など多額のお金がかかります。また場合によっては資格維持の為に学会や勉強会の参加が必要になります。細胞検査士を例にとります4年に一度更新となり350単位が必要です。全国学会(25単位)を最低でも2回、県支部に所属して100単位など単位取得のための努力が必要です。※自身の経験では病理業務を数年間離れていましたが、その時は細胞診の勉強のつらさを考えると更新を止めたくないのですが、業務していないから更新を止めようとも思ったことがあります。しかし別部門の人ととにかく会わなくてローテーションで病理に再配属された時は嫌な部門の脱出ツールとなりこの時は細胞検査士資格を破棄しなくてよかったと本気で思いました。

さいごに

臨床検査技師の資格取得は経済的デメリットも少なからず存在しますが、専門性も高まり人の為にもなりますし自己PRにつながります。転職や昇給に響くことも間違いないですが、勉強するきっかけにもなりますし、人脈形成も出来技師として社会人として大きく成長できキャリアアップにつながるはずです。職場に必要なエキスパートは何か?自分なっりに感じたもの、興味のある専門資格は是非とも頑張って受験してみてください。

このブログを検索

QooQ