臨床検査におけるマトリックス効果
臨床検査技師で検体検査業務に従事していた場合に時々耳にする事がある“マトリクス効果”というものがあります。
おそらく30~40歳代の人間にとってマトリックスといえば、かつて流行した映画である映画のマトリクスしか思いつきませんが、臨床検査で一般的に言われているマトリックスは映画ではなく“材料(マトリクス)の種類や組成の違いによる分析への影響”のことを指します
マトリクス効果とは
マトリクス効果は正確には試料中に存在する測定物質以外も物質で測定法に干渉し、何らかの影響をもたらす現象をいい、マトリックス効果自体には外因性要素と外因性要素に由来するものに分けられます。
内因性要因として
・ph
・たんぱく質濃度
・アイソザイムの変化
・免疫グロブリン結合による分子量増加
・安定化剤
・防腐剤の添加
・凍結乾燥による蛋白変性
・天下酵素の由来
などがあげられます
流体名 |
粘度 |
クロロホルム |
0.63 |
四塩化炭素 |
0.97 |
クロルベンゼン |
1.01 |
水 |
1.01 |
血清 |
1.70~2.00 |
血漿 |
1.72~2.03 |
全血 |
♂4.74,♀4.40 |
グリセリン |
1499 |
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