有機溶剤作業主任者とは
有機溶剤は自動車の塗装などに使用されていて産業にとって欠かすことのできないものだが
中毒などの健康被害を引き起こす可能性があります。
この最前線で作業者に指揮監督を行うのが有機溶剤作業主任者です。
有機溶剤作業主任者になるまでのながれ
2日間にわたる講義を受講し試験に合格することで有機溶剤作業主任者資格を取得することができます。
受講の申し込みは労働基準協会に申し込みを行ってください。
△□県有機溶剤作業主任者とgoogle検索すれば
お住まいの地域での講習会の日程が判るはずです。
・健康障害と予防処置に関しての講義(4h)
・関係法令に関しての講義(2h)
・衛生保護具に関しての講義(2h)
・作業環境の改善に関しての講義(4h)を終えてから
一時間ほど学科試験があります。
受講費用は13000円程度です。
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有機溶剤作業主任者試験に出そうなところ
僕的には興味が有ったので講義は眠くなくむしろ面白かったです
発生源に関し
・密閉と囲い込みに関しては密閉構造にして漏れ出しを防ぐことが大事
(頼むからこれ以上匂わないようにして下さい)
フードの型式に関しては囲い込み式が良く決して囲いの中に頭は入れない
(入れたら危ないよ)
局所排気装置の点検に関して:排気装置は月に1回点検して3年間
その記録を保管する事が定められており、この辺のひっかけ問題がありました。
眠いかもしれませんが講義をしっかり聞いておけば試験に通ります
資格取得にあたってキシレン使用者の健診項目はメチル馬尿酸測定を行うことが
義務付けられているとか、
健康被害に関しては病理部配属の臨床検査技師ということもあり理解は早かったです
僕は臨床検査技師をやっておりまして病理業務に従事することもあります
意外かもしれませんが病院でも有機溶剤は使用します。
病理業務で主に使用しますので病理標本作成時に使用する有機溶剤をまとめてみました
種類
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用途
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特別有機溶剤
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クロロホルム
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脱脂
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第一種
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アセトン
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脱脂
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イソプロピルアルコール
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Giemsa染色(脱水)
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キシレン
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脱パラ、脱脂、透徹
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N・N ― ジメチルホルムアミド
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クロロアセテート染色
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メタノール
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固定(ギムザ染色)
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病理業務では特にキシレンの使用量がとにかく多いです。
キシレンもですがメタノールの神経への障害なども注意が必要ですね。
とにかく自己防衛のための術になりますので、有機溶剤を使用する職場の方や、
病理部門に配属されている臨床検査技師の方は
有機溶剤作業主任者資格を取得することをお勧めします。
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